aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

乙女ゲの四方山話


 この記事は漫画に入れるべきか乙女ゲR18に入れるべきか迷いましたがR18で。

*少女漫画と乙女ゲの(私的)共通項
 この前、コミックナタリーさんのマーガレット漫画家さんたちのインタビューを読んでいて「少女漫画が好きでもいいんだ!」的な思考になってしまってカッとなって少女漫画を注文しておりました。
 少年漫画も青年漫画も好きなんですが少女漫画も大好きで。私の一番古い記憶だと「ハンサムな彼女」を読んだときに「これが少女漫画というものなのか」と思ったか思わなかったか忘れましたけど少女漫画という意識で読んだ初めての作品で、そのあと姉が少女コミックにスライドしていったので私も少女コミックに移行しました。ませた子どもだったので。
 でも少女コミックが性コミと言われる少し前で少女コミックは読まなくなって、電撃少年ガオ!とか少年エースとか読み始めたのかな? 記憶が古くてバグっていますが。
 そんな小学校高学年を卒業し(レベルEも読んでた。友達?に貸したら回し読みされて表紙にクリームみたいなのついてたの絶許)、中学生になってデッサンを習い始めた頃にむげにんとかああっ女神さまっとかディスコミとかアフタヌーン漫画に嵌り始めて、それと同時くらいに別マにこてんと転がってしまってね。
 なにがきっかけだったのかはもう忘れてしまいましたが、お色気要素のある漫画より身近に感じる恋愛要素の濃度の濃さが年頃の娘には刺激が強かったようです。今おもうと恋愛要素はやっぱりファンタジーだったなとは思うんですが。
 当時からBLも読んでいましたが少女漫画とは別のベクトルでのお話なので割愛。
 それと同時に中二病も患っていた(※現在進行形)ので花ゆめも愛読し、たぶん私の書棚の少女漫画の半分以上は花とゆめコミックスだと思います。別マは本誌派だったので。
 それから幾ばくかの年月が流れ、二十代の頃に少コミ熱が再発してボーイ・フレンド、白木蓮円舞曲(マグノリアワルツ)、もうひとりのマリオネット、たぶんほかにも数えきれないくらいの少コミ漫画を読みました。でもまだ読み足りないくらい読みたい作品はあります。
 そしてまた年月が経ち、マーガレットに戻ってきたのですが(別マ作品が多いけど)、ここで思ったのが私の乙女R18ゲームが好きなのは少女漫画好きが影響しているのではないかということです。
 だからこそ乙女ゲでは主人公デフォ呼びが欲しいし(ときメモGSを除く)、攻略対象キャラと主人公が戯れているのを見るのが好きなんだろうな、と十を三回まわって気がつきました。
 男性向けエロゲも好きだけど「好き」であって大好きではない理由はやっぱり男性向けエロゲは少女漫画の延長線上にはないからなのかな、とぼんやり思いました。男性向けを批判しているわけではなくて私のなかでの好きの方向性が違うというだけです。
 乙女R18ゲーム会社様には益々の発展を祈っております。ニッチだろうとなんだろうと待っている層は確実にいると思いますので。
 なんだか真面目ぶって書いてしまいましたが乙女ゲと少女漫画にはきゅんきゅん来る要素があってこそかな、と行き着く先はそこだと思いたい。