aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

織りは習いにも行っているけど会話もしに行っている


 家族とできない会話をしています。
 家で話していてもスルーする話題でもそういう場に行って話すと「あれ? この話ちょっとヤバくない?」という気づきを得ることもある。貴重です。



*口から生まれし者同士

 先月風邪をひいていてまるまる行けなかった織りの工房へ行ってきました。
 もう少し前の日が受講日だったんだけど諸事情で行けなくて次回も込み入った事情があって行けないので振り替えてもらいました。
 会話が止まらない。織りを習いに行っているのにおててがおろそかよ。
 受講しているかたが年配のかた多めというのもあって先生がパソコンや携帯などの話がほかの受講者さんとあまりできないのもあって会話が弾みまくってしまう。
 というのが半分で、先生は長いこと講師をしているので単に会話するのが得手なのだと思う。
「海野さんだから言っちゃうけど」なんて言われたりもしたけど大丈夫です。口から生まれた双子座なので自分の話に夢中になるあまり先生の話を全部憶えていません。
 それはそれでどうなのか……と思うけど秘密が守られたので良しとしてくれ。




*バスで起こったこと(前編)

 その帰りのバスにて。
 バスがもう到着していて人も乗っていて、でも何処へ行くのか表示されていなくて困ってバスの運転手さんに聞こうと思ってズンズン乗り込んで運転席まで行ったんです。
 そのときの私の装備はデイパック(どでかい)と風呂敷に包んだ上でどでかいバッグに入れた卓上織り機。
 運転手さんの顔が強張りました。
 そして運転手さんがなにかのボタンのところに手をやったとき、ゼエゼエ言いながら私が一言。
「こ、このバスってどこ行きですか?」
 運転手さん拍子抜けした顔で
「こ、このバス、ですか? 〇〇(私の乗るバスの目的地)行きです」
「はぁー。ありがとうございます」
 はぁーは弾んだ息を整えていました。そして乗口でスイカでピッとやって椅子に座り、いそいそゲームをやり始めて気がついたんですけど、私、もしかして怪しい人みたいだった? 爆弾魔とかテロリストとか。織り機は卓上とはいえめっちゃ大きい(しかも重い)もんね。
 と思ってなんかふふふと笑っていました。
 運転手さんと乗車客さんには緊張と怖さを感じさせてしまってすみませんでした。



*バスで起こったこと(後編)

 続きなんですが、そのバスが物凄く乗り心地が良くて乗っているときの私の気分が完全に家だったのです。
 イヤホンから流れるBGMはBUCK-TICKのSchiz・o幻想で「あーこの曲めっちゃ好きだわー。一音一音が五臓六腑に染み渡るわー」という感じだったし信長の野望出陣は敵襲イベントが楽しいしで。
 そのとき、お腹のあたりにごく弱いストレスを感じました。私はごく自然にそのストレスを吹き出しました。
 なにが起こったかというとですね、そこそこの音量のおならが出ました。
 しばらくなにが起こったか分からなくて(イヤホンで音楽を聴いていたのもあって)「はー楽になった。しかしなんか違和感がある」と気が付きました。
 ワー私バスのなかでおならしちゃった!!! どうしよどうしよと思ってそんなに乗車客さんがさほどいないのが救いだったけど次の停留所で降りたいくらい恥ずかしかったよ。目的地まで乗ったけど。
 シモの緩みを感じる出来事でした。気をつけよう!!!