aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

2023年01月に読んだ本


 だいぶ遅れての1月に読んだ本です。大したことを書いていないのに時間ばかりかかってしまって申し訳ありませんでした。



*1月に読んだ本

悪役令嬢転生おじさん(3巻から4巻)
/上山道郎
出版社:少年画報社 レーベル:ヤングキング

 悪役令嬢ものが再熱したときに読んでいました。エレガントチートが良い方向に働かないというのは作り手の妙ですね。
 もしかするとゲームの世界じゃないかもしれない? というのも既存の悪役令嬢ものにない動きですね。作者さんの模索が垣間見えます。
 万能なように思えていたグレイスに段々縛りが出てきたりグレイスの母親の存在に謎が隠されていたり今後が楽しみです。



さわらないで小手指くん(5巻)
/シンジョウタクヤ
出版社:講談社 レーベル:KCデラックス

 信じる信じないは別として体のマナとか感じてみたい気がする。
 純粋にマッサージのみでお願いしたい。
 小手指くんは神の手なんだけどお酒に弱いんですよね。
 そして酔うと精神集中ができなくなってしまう。
 この危機をどう脱するか、なんですけどそろそろ日常回が恋しい。
 おむねの大きな女子が多くて把握ができなくなってきました。
 響子先輩は好きかもしれない。



女の園の星(3巻)
/和山やま
出版社:祥伝社 レーベル:フィールコミックス SWING.

 星先生の風邪の見舞いで鶴を折ろうとして鶴以外しか折れない鳥井さん。
 ラルフローレンのロゴはいったいどうやって折るんだろう。
 後半は小森さん多め。「クレープ食べて帰ろうぜ」ってお兄さんとおじいちゃんと仲の良い小森さんは素敵な大人になりそうだなぁ。
 ゴキブリは……物凄く笑えてしまうわけではなかったけど小林先生とカマキリで笑いを取られました。くやしい。
 メインで登場する女子たちのキャラが立っている巻でした。
 表紙は鳥井さんと小森さんかな。
 本を開いて3ページ目の「ヨーグルトが最強らしいよ」と言っているコマで「うちのお姉ちゃんがヨーグルトの汁でパックしてるわ」「ほえー」でヨーグルトの汁をホエイと説明しながら笑いを取るのずるい。
 ついでにヨーグルトがカレーとラッシーにつながっていそうなのもすごいです



ハコヅメ─交番女子の逆襲─(1巻から11巻)
/泰三子
出版社:講談社 レーベル:モーニングKC

 ドラマの一挙放送を観て原作の初期〜中期が読みたくなりました。
 初期は短編としてまとめながらも既に同期の桜への布石はされているし、アンボックスにもつながっているんですよね。物語的には7巻から13巻くらいの雰囲気が好きです。
 改めて読むとどれもハッピーエンド的なエピソードはなくて「こういうことがあっても日常は続くよね」か、読後感がひどく悪いもののどちらかなんですよね。それでも仕方ないって読み手は思うしかないですけど。作者さんの体験もそうなのだろうな。
 わりと痴漢に遭いやすい女子だったため物語中何度も繰り返される山田の「痴漢はされるほうが悪いんじゃなくてするほうが悪いんです」というセリフは物凄く救われます。
 何度読んでも「私は悪くなかったんだな」と確認できる。
 ドラマでの山田役の山田裕貴さんははまり役な気がしました。ドラマを観てしばらくは他の番組で見かけると「あ、山田(苗字が同じでわかりにくいけど山田武志的な意味です)」と思ってしまったほどでした。
 ドラマは原作の美味しいところをかなりつまみ食いして構成されていたので如月部長登場や伊賀崎警部補の胸襟以降のストックがない限り続編は望めないだろうな。
 アニメもとても良くて通して2、3回は観たし続編を作ってほしいですけどカナが登場しないし(ドラマもだけど)、登場したとしても内容がエグすぎて放送できなさそうなので難しそうな気もする。作ってくださったら諸手を挙げて喜ぶけど。



ブルーピリオド(1巻から3巻)
/山口つばさ
出版社:講談社 レーベル:アフタヌーンKC

 ユカちゃんの「世間が良いっていうものにならなければいけないなら俺は死ぬ」って物凄いキラーワードだな。
 分かるような気もするんだけど私にはそこまで言えるほどの強さはない。
 その人の見えるものを重視するという藝大の受験ですが見えるもの針の穴の先のゴマ粒の先ですか!? というくらい一般人からするとこじつけっぽく感じる。
 見えるものはその人の自由なはずなのにとても不自由というか。
 突き詰めるということが必要なのかもしれないけど、なんでもかんでも突き詰めなければいけないのが芸術なのだったら私はにわかでいいかもしれない。
 読み続けるけど初手から厳しいな。



君が獣になる前に(1巻から5巻)
/さの隆
出版社:講談社 レーベル:ヤンマガKCスペシャル

 この前も書いた通りなんですが絵柄は少しくせがあるというか特にカケアミが柔らかい風合いなのですが、柔らかいまま蝕まれる感じがするので絵と作品の雰囲気が合っていますね。
 物語が剛で絵が柔みたいな。
 6巻はまだ読めていません。
 講談社主導のアプリコミックDAYSでも1話目から、ブラウザ版のコミックDAYSでも登録なしで1話と最新話が読めます。



巨乳好きなのにBL界に転生しました(1巻・2巻)
/尚月地
出版社:講談社 レーベル:マガジンエッジKC

 見えている地雷原に踏み込んでしまいました……。
 1話を読んで面白いと思って購入を決め、1巻を読んだ感じあまり好みではなかった。
 2巻も注文してしまっていたので読んだら思っていたより楽しめたかも。
 でもBLが読みたいわけでもニアBLが読みたいわけでもない……私はなにを求めてこの本を読んでしまったのだろう……という後悔が募る。
 面白いのだけどもこうじゃない、みたいな。なまじ楽しめてしまうので始末が悪い。
 そんなことを言いながらもたぶん3巻も読む……かもれない。
 作品の着地点が見えないのが不安です。



 以上、1月に読んだ冊数は再読を含め25冊でした(たぶん)。

 少なかったし漫画しか読んでいなかった。しかも80%は講談社さんという。
 2月はもう少し頑張りたい。活字の本とか。
 梅安の映画が公開されたので父の所持していた梅安を読ませてもらおうかなぁ。池波正太郎先生の小説って飯テロですよね。
 父と池波正太郎先生談義になるとお腹が減り、ネギを細かく切ってお湯に入れ、出汁と味噌を溶いたものでお味噌汁を作ってもらうまでが通例でした。
 鬼平も好きだったな。小説はとんと読まなくなってしまったけど良い機会なので読みたい。
 あと織物の本を改めて読みたいかもしれない。

 それではまた来月お会いしましょう。