aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

映画三昧


 昨日はマイ・インターンを観た。ご都合主義っぽさが目立つ映画だけど小物の使い方が好みなんだよな。あとアン・ハサウェイのお顔が好みすぎる。
 劇中作で雨に唄えばが登場して「最近あまり観ていないな」と観たくなった。



*ぐさぐさ刺さる

 少し前にイミテーションゲームという映画を観ました。
 数学者でコンピュータの父と言われているアラン・チューリングの人生を描いた映画です。言われているとか書いているけど観る少し前まで全く知らんかったけども。
 とっても面白かった。面白かったというと語弊があるな。興味深かった。
 アラン・チューリングが作った暗号解読マシン(パソコンの祖先)がand検索なのかor検索なのか両方なのかわからないけどもし両方を一字ずつ総当りだったら途方もなさすぎる。
 しかしそのおかげで今の検索エンジンがとても優秀という礎を築いたのだなーと終始すごいばかりの感想でした。
 作中でチューリングが言っていた機械には感情があるか? は工学的にはどうなのかは解らないけど、もし機械に感情があって人が機械を使うことでそれを抑制していたとしたら手塚治虫先生の火の鳥のロビタみたいな機械の反乱も想像し得るかも……。とか、機械にどっぷり身を預けて毎日を過ごしているのでそうなったとき自分があまりに無力すぎてなにもできないかもしれない……という想像はけっこう怖かった。機械に感情があったとしても、映画のAIみたいなのも悲しくていやだけど。
 コンピュータの祖先の暗号解読マシンのクリストファー(実際の名前はボンバというらしい)は、なまじ諜報に使うものとして作られたものだったためにチューリングが褒章されたのは2013年で死後数十年が経っていたのも驚きました。



*私はそもそも算数ができないから…

 その二日後くらいに有名映画のビューティフル・マインドを観ました。
 統合失調症を患っていた数学者として有名なジョン・ナッシュの人生を描いた作品です。
 私も統合失調症の末席を汚している身なのですが、分かるような分からないような?
 でもジョン・ナッシュは映画後の話になりますが亡くなるまで一人ではなかったので統合失調症としてはある意味で幸せな生き方だったのではないかと思いました。とても不謹慎なのですが。
 事故は幸せな死では全くないけど、統合失調症の私のいとこもある意味事故で亡くなったので人に迷惑をかけやすい病を患っているとそういう身の引き方のほうが周りは惜しんでくれるよなと日々常々思わなくもない。
 映画内でジョン・ナッシュが言っていた「パターンを探そうとしないこと」があるある、となりました。私の場合はパターンを探して外し方を見つけようとしてしまうんですけど。
 ジョン・ナッシュが偉人すぎて末席にいる自分が同じような要素を探すほうが変な気もしますけど。