aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

朝ドラで観る世相っていいよね



 舞いあがれ!で五島の訛りが出てきて大興奮でした。ばらかもん、また観たいなあ。今はDアニメストアとHuluで観られるもよう。お金もないので自分の加入している配信に巡ってくるまで待ちます。



*安達祐実さんへの視線が変わった瞬間

 母も耳が悪いというのもあるし、洗い物をしていたり風の音でうるさかったりして聞き取りづらいこともあってテレビは常に字幕をオンにしている。
 一つ困っているのはレコーダに録画したものは字幕で観られないこと。それ以外は大体なんとかなっている。
 レコーダに録画して観ている番組に朝ドラの再放送の「ひまわり」がある。元々前番組の純ちゃんの応援歌を時折観ていた母が継続的に観たいというので時間指定録画を覚えて観始めた。ひまわりも母が観たいというので録画して観ている。リアルタイム時は観ていなかった。
 そのひまわりに子役時代の安達祐実さんが準レギュラー(ゲスト?)として何週間か出ていたのだけどすごかった。耳が遠めの私でもなにを言っているのか字幕なしではっきりと聞き取れるほど発声が良い。それでいて張り上げているわけでもない。
 以前「認めてもらうにはプロとして精一杯やるしかなかった」というようなことを仰っていたのをウィキペディアかどこかで読んだけれど、凄まじいプロ根性だった。

 思い返すとヒット作の家なき子というドラマをあまり快く思っていなかった子供時代の私がいた。絵本だったかお菓子のおまけだったか忘れてしまったけれどドラマ放映前に私は家なき子という絵本を知ったばかりだった。この物語はすごいぞ、と大変に興奮していて、ドラマというものがどういったものなのか知らないくらいの子供だったのでドラマを見て絵本(のようなもの)とは全く違う過激なドラマを見てしまったことがショックだった。
 というかその前に観た安達祐実さんがレックスというわりとほんわか映画だったこともあって、ショックで家なき子を観ることを一週でやめてしまった。当時はまだ耳はさほど悪くなかったと思う。
 違うものだと区別して処理することが難しい(ちょい自閉気味という診断あり)頃だったので敵(かたき)のようにすら思っていた。

 いつしか私もババアになり、カムカムエヴリバディでやっと安達祐実さんの演技をちゃんと観ることができて、スレた大根女優という役どころだったけれど棒読み演技も自然で(それが相当苦労されたそう)すみれという人物が存在しているような空気すらあった。それでいてその場を食いすぎない。すごい。
 安達祐実さんってすごいんだなーと思ったばかりだったけれど子役時代も主役を食ってしまうくらいの実力の持ち主だったのだと思い知らされました。役の強弱の付け方でいうと常に強めかなと思うけれどそれは若いので仕方がない。
 私は子供だったので子役時代の安達祐実さんは常にダイアルを強にして演じているのが怖かったのかもしれなかった。

 今は安達祐実さんが好きです。
 歳を取らないと分からないことってあるのね。