カテゴリはもう増やさないとして新しいタグ「料理語り」を追加します。 近いうち「再現飯?」のほうで牛肉とセロリのオイスターソース炒めのことも書きます。
栗原はるみさんの考案レシピ・アスパラガスのパスタも美味しかったです。
*継ぎたい味
うちではソース焼きそばのソースの素が付いたタイプの生麺を買って焼きそばを作らないことがある。なにを作るのかというと母の十八番のちゃんぽんだ。
白菜とタケノコ、人参、ピーマン、豚肉にカマボコ、あればシイタケなどを刻んで水溶き片栗粉でとろみをつけて中華炒めっぽいものを作っておく。
味付けは塩、料理酒とみりんかな? と思って聞いたら「塩、料理酒、砂糖、あらびき胡椒と鶏ガラスープの素」だそうで、シンプル好きの母にしては複雑な味付けだった。
うちには中華スープの素がないという話はまた今度にして、味の決め手になるのが針生姜だ。もし美味しんぼに「母の作ってくれたちゃんぽんがどうしても食べたいのだけどひと味足りなくて」というゲストキャラクターが出てきたらいろいろ試行錯誤して「決め手は生姜だったんです!」という流れになり、ゲストキャラは「このピリっと辛くて爽やかな風味は生姜だったんですね」と言って母親との思い出を語って一皮むけたところでThe End、みたいな話になること請け合いな決め手・生姜です。
私だとその場合は生姜はキーにはならないかもしれない。生姜が好きすぎて隙あらば様々な料理に入れてしまうからだ。
逆に「たまたま美味しく作れた料理があるのだけどどんな食材を使ったのか思い出せない」ゲストキャラになり、起承転結の「転」で「この料理には生姜を使わなかったんです!」のパターンになる。なんのパターンか分からんが。というかそれだと生姜を入れると美味しくないみたいな嫌な筋立てだな。自分の作ったあらすじに腹を立てる人です。
閑話休題。ソース焼きそばのソースの素がその後どうなっているのか知らないのだけ謎のままにしておきたいのと、うちの母の料理ってざっくり作る派だけど美味しいんですよね。
さつまいもの甘煮も美味しいし(カロリー高いけど)、野菜スープも野菜嫌いな父のために工夫に工夫をこらして作っていたので未だに謎の安心感がある。
母はなににしても完全に感覚型で、私は計算しないと作れないタイプなので完全継承は難しいにしても継承したい味だ。
継承するくらい生きるのかは謎として。