aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

そういえばの話(3)



 間違えて記事を一個多く書いてしまったのでここで一個消化しておきます。


*そういえばの話その4

 それで、なんでクリームが好きなんて書いたんだっけ、と思い出したら今は生クリームもさほど好きではなく、前はスーパーのデザートコーナーをなめるように見ていたけれど今はないもののように見なくなった。
 ケーキを切り分けてもらうとき、子どもの頃は大きいと嬉しかったけれど今は比喩でもなんでもなく一口もらうだけで満足だ。見た目によっては観るだけで満足な場合もある。
 先代の三遊亭圓楽さんが笑っていいとも!にゲスト出演した際、「好きなものが食べられなくて可哀想」などと不遜なことを思っていたけれど私も可哀想な人に片足を突っ込んでいる。
 昔好きだったバトルガール藍(作・飯坂友佳子)という少女漫画で藍ちゃんという巨乳で大喰らいで馬鹿力の主人公がいるのだけど、彼女が脂っこい食べ物を見て「美味しそうー」と喜ぶが相棒の凌(しのぐ)は「胸焼けしそう……」と言うのを「こんなに美味しそうなのにー」と思いながら読んでいたが、まさか二十数年後に自分も見ているだけで胸焼けしそうになる派に転じるとは、よもや思わず。
 バトルガール藍は名作なのでぜひ読んでみてください。新しいほうのアニメのキューティーハニーFの漫画版を描いていらした漫画家さんの作品です。



*そういえばの話5

 書いている時点で母が仕事納めとなり、年末年始休みに突入した。姉はまだまだ忙しい。12月の末日まで繁忙期で大変だ。1月に入ると急な閑散期になるそうだけど。
 明日の予定としてはやっと重い腰を上げておせちの材料を買いに行くらしいので煮豚を作ることができそう、というところ。煮豚は私の作る料理では群を抜いて人気で、うかうかしていると家族に全て食べられてしまう。
 食べてもらって嬉しいけど手間暇かけて自分でもがんばって作るのでとても複雑……。いや全く見向きもされないよりは嬉しいけれど。
 そして母が休みに突入すると言ったら毎年恒例の「お願い、お願い、お願い」というやつだ。年賀状の絵はかくけどスキャンやプリントができないから「お願い」なのだ。父が亡くなる前の母は父に頼んでいたけれど、それも父から私へ継承した儀式の一つだ。
 12月の初めやクリスマス前などの比較的ヒマな時期にやれば良いのに、ただでさえ忙しい年末にどっとやることが押し寄せる。
 できていない絵はスキャンもプリントもできない。とにかく年末だけはコマネズミのように働かされる。そして予言と言ってもいいけれど、大晦日の日には食べ過ぎでダウンする。今年は冷えるそうだからそれ以前に具合が悪くてあまり入らないかもしれないが。

 今年の心残りの一つといえば荻野恭子さんのレシピのベーコンを作ることが胃腸などの具合で恐らく困難なこと。

 そして今年の一番思い出に残ったのは胆嚢摘出術をしてもらったことですね。執刀医は名医なんですが、入院病棟の看護師さんたちが最悪だったなー。それだけでもう二度と入院したくないと思うほど。

「そういえばの話」は次回で一旦おしまいです。