aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

エドリックED(再度プレイ)・ペチュニアED・八角EDの感想

一つのゲームに終わりが見えてきました。寂しいような、もう少し遊んでいたいようなそんな心地です。

*そろそろおしまい

今回もネタバレなしでは書けないので早めに畳んでおきます。 色々どこから目線だよ、な記事なのでこのゲームが好きなかたはお読みいただかないことを切にお願いいたします。 そろそろ次にプレイするゲームを具体的に考えてもいいかもしれないですね。 オッケーなかたは続きからどうぞ。

*ネタバレしまくりなのでご注意ください

エドリックルート、ちゃんと読んでいなさすぎにもほどがありました。というか、クリストファーは新人執事ということもあるけど、クリストファーだけヴィヴィアン様と心を通じ合わせるまでに時間の流れがなさすぎないか、と逆に心配になりました。 クリストファーは夢を見て意識してしまって、という感じではあったけれどもヴィヴィアン様側からはプロポーズいきなりすぎなかったか、と八角までのエンディングを見て思ってしまいました。 ダウスのエンディング後にエドリックルートをプレイすると印象が変わりますね。ルート制限があったほうが良いのではないかと思うほどでした。 前世の自分が戦場で命を落としたことに起因する自責の念で今のエドリックが、いま一歩踏み込めないのをヴィヴィアン様はそこまで気にしてくれるな、とじれったく思っているように読めたのですが、やはりエドリックは19年後にヴィヴィアン様に愛を伝えることができるのでしょうか、と思えたエンディング。 それと、これを書くと台無しになるのですが、クリストファーのときと同じく、前世のエドリックのことも自分と同じ縁に括るほど愛情を注ぐシーンが描かれていないようにも思えまして。読み飛ばしがあったらすみません。 ペチュニアルートと八角ルートにも繋がる話ですが、ヴィヴィアン様の魔法のかけかたが雑すぎやしませんか。エドリックとペチュニアと八角と自分を括った魔法が同じもの。 エドリックは800年かけてウィングフィールドに再び男の子として生まれ変わり、ヴィヴィアン様にエドリックという名をつけてもらい、前世の記憶を思い出す。 野原を駆けていた頃のヴィヴィアン様が精霊王から感情の機微や礼儀作法のあれやそれやを学び(色ごとも含まれるのか分かりませんが)、別れの餞別にと渡されたものが精霊王自身の左腕──から生まれた剣だと推察しますが──であるペチュニアの前世。どうして命を落としたのか明確に描かれていなかったように思いますが、恐らくどこかで命が途絶える。そしてあの世界の現代では孤児らしき男の子として生まれ、ウィングフィールドにやってきて瀕死のところをヴィヴィアン様に拾われ、前世の記憶が蘇ってヴィヴィアン様の魔法で女の子になる。 男の子として生まれて、ヴィヴィアン様に懸想をしていたのに女の子になる運命はつらいものがありますね。 エンディングは唐突でしたが、ペチュニアが幸せだと思えたらいいんじゃないかなー? 的な感じでした。 八角は大きな子供ですね。発情期が一度しか来ないので精神的に子供っぽいという感じでしたが第二次性徴期を迎えてあの大きな体になっていそうなのに心と体が異次元だな、と思いました。でもケーキのシーンは可愛かったです。エンディングもよかったです。八角のルートはヴィヴィアン様の母性が炸裂していました。 エドリックルートとペチュニアルートを先にプレイしていたので予想はしていましたが八角も生まれ変わりだったんですね。しかもエドリックとペチュニアより多い何度目かの生まれ変わり。 この三人のルートをプレイしてエドリックルートでペチュニアが言っていた 「昔、なにも知らずに過ごしていた日々のほうが楽しくなかったか」 という言葉の意味がやっと分かった……気がします。 一度目にエドリックルートをプレイしたときは前世のエドリックと、野を駆け回っていた頃のヴィヴィアン様、昔の八角、昔のペチュニアを思い出してのセリフだと思っていたんですが、あの言葉は現代のウィングフィールドでの子供の頃のペチュニア(男の子の頃)、前世の八角、子供の頃のエドリック、子供の頃のヴィヴィアンの、なにも知らなくてよかった頃のことを指しているセリフなんじゃないかな、と思った途端に同じ縁で括られていないクリストファーが除け者っぽくて不憫に思えました。 ティーズルートはこれからなので詳細は不明ですが、別ルートでも正体がわかるので無関係の人物ではないですし、ダウスはヴィヴィアンと対の存在、エドリックと八角とペチュニアはヴィヴィアンが同じ縁を結んだ存在。 クリストファーはエンディング数が多くて贔屓されているように思えるのにストーリーの根幹には深く関わっていなくて、悲しみすら覚えました。 それと個人的に物凄く気になった点なのですが、ヴィヴィアン様とダウスの戦いってごく個人的で無為な争い、という言葉が点在したように思うのですが、そのわりに過去には騎士団が存在していたり、戦場(いくさばと読むらしい)が出てくるような激しい戦争があるような描写だけど、実際はダウスが一人きりでたくさんのあやかしの犬っぽいものを操って戦っていて、「これって騎士団いる? そんなにダウスって強いの? そんなに大規模な戦いなの?」と、クエスチョンマークだらけになりました。 色々思うことをまとめると、これはこういう物語なんだ、という確固たる信念は感じるし、その設定や物語には惹かれるのにゲームとして乙女ゲームにはなっていないように思えて、最初に感じたことに戻ってきてしまいました。 特にエドリック、ペチュニア、八角のルートは二週目から選べるのにダウスルートを通っていないと物語として分かりにくいし、この三人はルートというよりは同時進行の別の視点の物語として読んだほうが楽しめる気がしました。 あとはティーズと散策とハーレムエンドで終わります。 けどダウスルートのエンディングで「エンジンに火がついたぞ。このゲームが好きになれるかもしれない」と思ったのにゲームではなくて今の感想としてはイラスト付きの、ティーンズラブ小説寄りのラノベを読んでいるように思えます。 自分の感想がティーズルートその他諸々で変わるといいな。無理かもしれんけど。 ちなみにこのゲームは10時間もあればクリアできるらしいです。私は何時間やっているのか分からないけど、1日にゲームに割ける時間が凡そ2時間くらいしかないからちんたらやっているのかも。 スキップを使ってセリフもところどころ飛ばしているのに、一週間近くかかっている気がする。 ここまでプレイして思ったのは、途中までは物語を読んでいる風なのに最後に選択肢を詰め込みすぎだよ……です。

追記.公開設定にするとき間違えたかなにかでタイムスタンプを変えてしまったようで、公開設定が1970年の1月1日になっていたのを修正いたしました。急に記事が消えて驚かせてしまい、すみません。 そんなに大した記事ではないのだけども、一応上げ直しです。 次回の乙女R18の記事は29日に公開予定です。 乙女ゲーム記事はあまり人気はない……需要がない……。私のブログよりちゃんと読み解いていらっしゃるかた多いものねー。