aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

おじさんはいつもなんかそう


 けど昭和の価値観でガチガチのおじさんって七、八十代のおじさん(或いはおじいさん)だと思うんだよな。
 それは私がおばさん(おばあさん)に寄って行っているからというのもあるけど五十代のおじさんなんておじさんとして全然若いじゃんと思ってしまう。おばさんになると若いのハードルがだだ下がりです。



*おっパン

「おじさんのパンツがなんだっていいじゃないか」というドラマを観た。
 おじさんの価値観アップデートドラマらしいがあまり合わなかった。
 東海テレビはおいハンサム!!(おいピータン!!のドラマ版)を作ったところだったので楽しみにしていたけど作者か製作者か分からないけど物語を作っている人にとって都合の良いお父さん像を作っていくようであまり楽しめなかった。
 五十代のおじさんが主人公だそうだけど今年四十路の私からするとあの価値観は今の七、八十代くらいの男性がああいうことを言いそうだなぁと思った。
 五十近くの男性の友人がいて私のティッシュポーチを見て「あ、女子ー!」とは言うけど特に嫌味はないし女の入れた茶のほうが美味しいだろうなんて言わないが。
 男の人がブラしているのを見たらなんも言わんけど私もびっくりすると思う。
 自分の息子とずっと顔を合わせていなくて久しぶりに顔を見てその子が女子みたいになりたがっていたらたぶん驚くと思うし、お姉さんの自分は弟を分かっている感とうちの父親分かってないんだよな感がなんとなく腹立たしかった。
 演じた女優さんは上手いしきれいだと思う。
 でも家族全員が父親を疎んでいる状況が、父親を亡くした身からすると贅沢だなとなったしお父さんはお父さんで家族を大事にしているのに家族に伝わらないままなの悲しかった。
 アップデートって人から教わるんじゃなくて自分からするものではないですかね。
 自分が心底から納得しないと意識改革ってできないし本人の意識次第だと私は思うけど。
 観続けるけど今はまだ少ししんどい。