aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

皮肉なことに


 父が死去してからのほうが父のことを考えている。毎日思わない日がない。
 その思いは生きているあいだに向けてやれよと本当に思う。父が体を張って教えてくれたので母と姉に対しては悔いなく生きたい。けどいつのなにが後悔につながるかわからないよね。どういう順番かも分からんし。順番。



*物臭もほどほどに

 食いしばりがひどくて歯が欠けてしまい、とても痛い。ゴールデンウィークでなければ歯医者さんに飛び込むけど日曜日が明けないとやらない……。更新日では明後日だけど書いている現在ではだいぶ先……。
 前に作ってもらおうという話が持ち上がりかけていたマウスピースは作ってもらおうと思います。マウスピースでは解決しないらしいが。
 歯も歯を支える骨も顎も頭も痛いので頭痛薬で痛みを散らしている状態です。
 違和感があったらすぐ歯科医には行ったほうがいいわね。口腔内と目には糸目をつけてはいけない的ななにかをネットで読んだ。気がする。
 知覚過敏も強くて休み中家族となにかやろうと思っていたのに痛がって終わりそうなのがなんとも私らしい運のなさだな。いや面倒臭がっていたツケが回ってきただけか。



*八兵衛

 父が死去した翌年くらいに今の冷蔵庫を購入したと思う。その前の冷蔵庫は一番上が普通の冷蔵、真ん中二段が冷凍庫、一番下が野菜室という四段の作りだった。
 今のものは上が冷蔵庫、真ん中が野菜室、一番下が冷凍庫という三段作り。野菜を探しているときにしゃがみこまなくて良いという点では良いのだけど冷凍のものを探しているときはしゃがまないといけないし、二段から一段に減ってしまったので食材溜め込み癖のあるうちの家族には少々窮屈です。
 三人になったし、ええやろ! みたいな勢いだったけど前の冷蔵庫のときは父がウンウン悩みながら家族の容量に見合うものを買ってくれたんだな……と思ったりしました。
 似たような事例が電子レンジでもあって、父が死去したときに続々と父の選んだ電化製品が壊れるということがあって、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトルなどがそうでした。
 電子レンジは父がすごくこだわってやはりかなりウンウン悩みながら購入した(当時は)ナショナルのオーブンレンジ。いきなり使えなくなってしまって急遽母と一緒に「これがいいよ!」と選んで購入したけど庫内灯の色が好みではなかったり(新しい冷蔵庫もそうでした)、すごく小さいことなんですが父なりのこだわりが家族の好みにフィットしていたのだなぁと亡くなってわりとすぐに知ったありがたみでした。
 うちは家族みんなしっかりしているようでどこかうっかり者なのですがその集大成が私なので気をつけなければ。
 でももう既にどこかで小さなうっかりミスをたくさんしているんだよね。あとでぽろぽろ気づくの。しんでも治らない気がしてならない。