aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

花は団子にならないけれど


 花は花で良いものだし、団子は団子で美味しいので両方好きです。


 いやちょっと格好つけちゃった!!
 実はみたらし以外の団子はあまり食べないけど食べ物という比喩としての団子が!!! 好きです!!!
 海外には花より団子に類似することわざがないと聞いた。日本人は食い気が勝っているのか、反対に海外に風流がないのか、とも思ったけど風流は普通にあった。風流より食い気が勝ることを揶揄する言葉がないのかなぁ。というかそもそもその二つを対立させないのかも。
 日本は武士は食わねど高楊枝みたいな我慢して格好つけることを美徳とする空気感がどこかに存在する国だからなのかな。知らんけど。



*薔薇の名前

 前に書いた黄色のばらの苗を購入してきました。ブルーベルではなくてベルメールという品種でした。昔ビジュアル系バンドでそんな歌があったような。
 よく見るとベルメールは四季咲きで私の好きなカップ咲きでした。咲き始めは色が濃く、育つと色が淡くなるという二色楽しめるお得な種類です。
 私にとっては初・自分のばらです。苗を見ているだけでもかわいい。
 私の庭の師こと母いわくばらは苗を丈夫にするため一年は花を咲かせてはいけないらしく、今年は花は諦めることに……。一輪くらいだめかな。でもピンクのカップ咲きのばらがいるので諦めるか。カップ咲き好きすぎる。かわいい。
 サマースノーはお姫様然としていたけど今回選んだベルメールは持った感じ跳ねっ返りというかじゃじゃ馬な感じがしました。かなり元気そうだぞ。でもお嬢様みたいに丁寧に扱おう。



*綿の種は来月に蒔きます

 織物の先生に追加の紅花の種と大きめの綿の種と小さめの綿の種をいただいたので裏庭の家庭菜園を急遽広げて耕しました。ふきやみょうがなども生えている。
 鳥に種が食べられやすいという藍もけっこう育った場所なので紅花の種も狙われることを考えるとそこが良いかもね、という話になって。
 石灰を撒いたほうが良いのだけど、でも石灰を撒いたすぐあとに種をまくと種がやけてしまうらしく「一週間は植えられないよ」と庭の師・母に言われた。一週間も待つのか。今にも蒔きたいのに。
 そのあと土が足らなかったのでホームセンターに買いに行って土を足したのだけど、肥料入りと書いてあったので最初から土を足していたら石灰は撒かなくても良かったのでは……?
 と思ったり思わなかったりして気ばかり揉んでいます。
 植物って思うようにいかないところがやはり生き物なんだなと思うね。

 さらにその後「どうしても一週間後でないとダメ? 五日くらいじゃダメ?」と訊いたら「そんなに気になるなら自分で調べなさーい」と言われました。厳しい。
 私は母にそんな言い方したことないのに……と、よよよとなりながら調べたら消石灰の場合は二週間置く、苦土石灰(うちで撒いたのはこちら)の場合は二三日置いたほうがいいけどすぐ植えても良い、と出てきて「すぐでもいいんじゃん!!!」とApp Storeのアップデートのやり方が分からない母にそこそこ丁寧に教えつつ威張り散らかしました。

 互いに師で弟子だとややこしいな。
 昔は母に「先生!」なんて冷やかされるとむっとしたけど最近は言われすぎて慣れてきてしまった。もう全くむっとしない。年を取るとはこういうことか(違うか?)。