aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

なんにでも首をつっこみたがる


 そういうとこある。



*機械より人間が怖いです

 母がスマホを使うようになってバーコード決済にも慣れてきた。
 再三書いてしまうけど「機械嫌いだったあの母が」と思ってしまう。
 負けず嫌いな性格なので家で何度も予習して実践して覚えているみたいです。
 セルフレジも最初は怖がっていたけど今はなんでもないみたいな顔で使えるもんな……。
 父は生粋の機械好きというか新しい物好きで新しいデバイスが発売されたら触りたいタイプの人間でした。私もそういう父を見て育ったためか新しいデバイスには弱い。
 姉も新しいデバイスは好きだけどゲームが絡まないとあまり手は出ないかな。でも操作はすぐに覚えるタイプです。
 私のくせで機械の固有パターンを探してしまうというものがあるけど、そのタイプの人間はわりとすぐに機械と馴染める気がする。父はそういうパターンみたいなものを読むのは苦手だったけど機械嫌いの母がそういうものを読むのに実は長けていた。
 機械音痴を自称する友達がスマホの使い方が分からない、と言っていたけど母の例を見ている嫌いなのではなくて怖いだけなのだと思う。パターンが読めたらよほどのことがない限り怖いということもないし、いざとなったときは検索してしまえば大抵はなんとかなる。
 昔の機械は些細なミスだったとしても直し方を今みたいに検索したりができなかったので「壊してしまったかも」という恐怖は確かに今より強かった。それにチョップや叩いて直ったテレビや白物家電とは違ってパソコンなどは今よりももっとデリケートな扱いが求められるものだった。
 でも今は、増してタブレットやスマホは誰にでも使えてナンボなところがあるので滅多なことでは壊れないし、パソコンなどより使いやすくできている。チョップや叩くのはやめておくとして。
 誰にでもできて簡単なお手入れ方法は(そして若人は誰でもやっているかもしれないが)、こまめなタスクキルとブラウザのタブ削除・再起動にほかならないと思っている。
 タスクキルをしておくと余計なバッテリの消費を助けるし、必要のないブラウザのタブを削除しておくのも長い目で見たらやっておいて損はないと思う。タブはつい残してしまいがちなので私も気をつけよう。挙動が変になってきたらなにはなくとも再起動。
 母にも常に教えるのがこの三つなので高齢のかたがスマホやタブレットに慣れてきたときに教えると「私ちょっと知っています」風を装えます。
 順序立てて言葉で教えるの少し難しいけどね。