aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

ハコヅメ的世界との邂逅その2


 その2なんてあったらいけないが。



*いっときピクミンブルームもいやになったらしい

 姉がピクミンブルームをやりながら歩いて帰宅したとき、パスケースと定期券を失くした。
 めちゃくちゃパニックになって取るものもとりあえず歩いてきた道を戻った。私も慌てて後を追った。
 しかし目を光らせながら駅まで戻ってもそれらしいものは見つからない。交番はパトロール中で誰もいない。
 母が交番に届け出なさい、と何度も言うけどヤダヤダ、絶対見つからない、もーやだ、と聞かなかった姉だけど少し時間が経ち「万に一つ」と思ったのか交番に電話した。幸い女性警察官のかただったらしくなごやかな空気感のなか、とあるキャラ物のパスケースだったのですが、「作品名も言ったほうがいいですかね!?」という質問に「そのほうがいいですね!!」と応じてくださったらしい。
 時を同じくして私も警察署に電話していた。というのも先月ストラップを失くしたのだけどそれと似たものが遺失物として届け出られていたのだった。
 電話して、なんとなくベテラン感のあるおじさんが出た。母が小銭入れを失くしたときと同じように何度も質問を変えながら特徴を訊かれて、結論から言えば届け出がされていたそれは私のストラップではなかった。いまその遺失物届けを出せますよ、と言われたのでその場で届け出を出した。あまりにも個人情報を訊かれるため「これガチの警察じゃなかったらヤバいやつ」という汗でいっぱいになりながら電話を切った。
 姉も同じ頃に通話が終わり、数十分後に姉にまたかかってきて遺失物届けが受理されました、という電話がきたという。私にはその日遺失物届けの受理の電話が来なくて気を揉み、翌日に電話をしたら前日のおじさんに繋がり、そのおじさんが会計課の課長さんだったことが判明した。いやそれはそれとして受理はその日にしてもらった感じだった。でもたぶん見つからないだろうなぁ。

 姉のほうはどうだったかというと、私が遺失物の受理確認の電話をする何十分か前に交番から電話があり前日に拾ったという届け出があったのだそうだ。
 幸いにもパスケース、定期券ともに無事。受け取りに行くときの姉の嬉しそうな顔は忘れられない。
 県警の遺失物案内システムは本当に便利なので「失くしたかも!」という際にはぜひ利用してみてください。警察漫画であるハコヅメ情報なのですが基本的に交番を含む警察は24時間対応だそうなので遺失物があったら(電話でも)ぜひ!!
 私のストラップみたいな事件性がなくて金銭も関わらないものだと優先順位が低いし、そもそも届けてくださる人がいるか分からないので見つかるかどうかはものの重要度と運が絡むかもしれませんが。