aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

いま期待している漫画 #002


 既にご紹介した漫画も含めて全て講談社さんの漫画です。
 ほかの会社で連載されている漫画も書きます。今回が好評でしたら。
 自己満足で書いているので面白いようにご紹介できずなんとも歯がゆい思いです。
 下書きが1月に書いたものなので当時より現在のほうが人気が上がっていて少しくやしい(なんで)。



*主人公と友達のあいだくらいの憑依感覚

 私は漫画を読むとき(特に恋愛を軸にした漫画では)主人公の友達視点で読んでいるのだけど姉に「でも大体の漫画は主人公の視点じゃない?」と言われてそうなんだけど、そうなんだけど、そうでもない。
 高津カリノ先生の漫画が好きな人は分かってくれるんじゃないないかなあ、この感覚。
 どのキャラクターも変人すぎて絶対に感情移入できないけど、行く末を見守りたい。いわゆるアイドルを見守る親戚のおばちゃんポジションを気取る他人のおばちゃんみたいなものだ。
 そんな私の最近推している漫画を書きますよ。



・ドランク・インベーダー
/漫画:吉田優希 原作:Rootport

 前にもご紹介しましたがコミックス1巻が発売されましたので改めて。
 中世ヨーロッパくらいの文明の異世界にお酒好きの主人公が現代の銘酒をおすすめする漫画です。その異世界がどのくらいのお酒の文明かと言うと二話目で登場しますが日本のお酒レベルが口噛み酒です(口噛み酒が日本で記録されているのは8世紀くらいとのこと)。そこへ主人公がおすすめするのがあのスパークリング清酒です。
 お高めのお酒からスーパーで手に入るお酒まで登場するので間口の広いグルメ漫画です。
 毎週読めるのを楽しみにしています。



・波うららかに、めおと日和
/西香はち

 昭和初期を舞台に海軍の旦那さん・瀧昌と二十歳の主人公・なつ美の初々しい新婚生活を描いた漫画です。
 わりかし甘めですが海軍が男所帯なため隠語があったりそれによるすれ違いがあったりで読んでいて楽しいです。
 3月に1巻が発売されるそうで嬉しい限りです。



・血戦のクオンタム ─量子世界の転生科学者─
/原作:佐々木善章 作画:大地幹

 連載初期から応援している作品です。歴史的に名を残している科学者たちが「世界の転換期」に女性として(ときに女の子として)転生したら……? という異世界転生ものに科学者をドッキングさせたような漫画です。
 災禍溢れる世界(今のところイギリス)が舞台なのでバトル漫画なのですが登場する科学者がそれぞれ自分が発見した、キャベンディッシュだったら水素、アルキメデスなら支点・力点・作用点、というような物質や性質などを能力として持っていてそれで戦うという激アツの漫画です。
 シュレディンガーも登場するのですが「災禍溢れる世界」の世界構造に一枚噛んでいそうで気になる。
 こちらも3月に1巻が発売されるようで嬉しいです。



・198∞ ─イチ・キュウ・ハチ・ハチ─
/原作:筒井康介 漫画:こっぽり生ビール

 時は2022年。34年に恋人・あかねを輪切りにされた主人公・大河はずっと犯人を探し続けていた。けれどあるとき何故か1988年に時が戻ってしまう。
 大河はあかねを救えるのか、そして犯人とは……というタイムリープミステリものです。
 休載が多い気がして悲しい。



・オトリ ─過剰殺傷(オーバーキル)取締官・斑目詩子(まだらめうたこ)─
/野生のもぎ

 現代に蔓延るSNSなどでの過剰なまでの炎上や制裁。その犠牲者を救うために発足された厚生労働省・精神安定保安局のオーバーキル取締官に任命された斑目詩子とペアを組む向井が、過剰制裁で生まれた被害を御破算(ゼロ)にする物語。現代ならでは懲悪作品です。
 絵柄はオフビートだけど、だからこそ熾烈な炎上や叩き描写を和らげているバランスが絶妙です。
 懲悪漫画だけあって事件解決後の清涼感も快いです。
 今月、1巻が発売になります。



 ほかにもいろいろ読んでいますが、またの機会にご紹介させてください。
 上記の漫画は全て漫画アプリのコミックDAYSでも読めます。
 案件っぽくなってしまったけど案件ではないんだぜ……。単なるファンなんだぜ。