aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

今日読んだ本(2023/01/18)


 最近本当に講談社さんの青年漫画しか読んでいないな……と本棚を見て思った。
 一社の本しか読まないと考えが偏るような気がするので気をつけようという自戒。



*今日読んだ本

君が獣になる前に(1巻から5巻)
/さの隆
出版社:講談社

 もしかすると少し前流行りで、今もわりと流行っているタイムリープものです。
 6巻まで発売されているのであらすじ要らないかなと思ったけど、拙いながら書きます。

 主人公・神崎一は学生時代に両親を亡くし、一人で葬儀屋を営んでいる。
 20xx年の12月27日、幼馴染であり今は売出し中の女優となった希堂琴音と、偶然町中で出会う。幼馴染ではあるが会うことは一年か半年に一度程度だ。
 一年ぶりの再会を惜しみながら地下鉄のホームで
「私を止められたのはお兄ぃ。あなただけだったのに」
 と琴音は謎の言葉を残し、電車に乗った神崎と別れる。
 その後、琴音が残った駅構内で死者重軽傷者666人のバイオテロが起こる。
 警察に重要参考人として呼ばれた神崎が取調室の映像で見たバイオテオの犯人は琴音だった。


 コミックDAYSの登録者数が少なくて読書メーターの登録も少なめ。
 私はかちっと嵌ったので悲しい。
 5巻までのループで上手く行ったと思ったら……の展開で爆速で6巻を注文しました。
 芸能界の麻薬絡みの色々とか出てくるけど、主人公も少し(だいぶ)病んでいるな!? となったしキーパーソンである幼馴染に学生のころ言った言葉を思い出すシーンがあったけどそんな過去を忘れていて恋人同士になるループもあったりして病みが深くて麻薬云々が霞む(霞んじゃいかんが)。
 刑事さんも主人公に巻き込まれループするのかしら。
 恋愛っぽいムードにもなるのに主人公の感情が死にすぎていて恋愛にならない。作り手次第だったらハーレムものにだってできそうだけどならない。そこの病み具合も心地良い。
 ミステリ要素もあるけどスリラーかなというのが読んでの印象。
 主人公が幼馴染を助けたいのかそうではないのかが見えないのも気になる。
 タイトルの「君が獣になる前に」の君は幼馴染かもしれないし主人公かもしれない、というのも読んでいて全く見えてこない(どちらにもかかっているのかもしれないけど)のも絶妙です。
 6巻は楽しみだけど通して読んで面白いタイプの漫画のように思えるため一冊として読むとボリュームが足りないのでは……という不安もある。
 3月に発売されるらしき7巻も楽しみです。

※)2023/01/19に加筆修正