aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

今日読んだ本(2023/01/12)


 もう全然今日でもなかったりする。
 そして読んだ本というよりこれは雑記だった……。
 あまり期待せず読んでください。



*今日読んだ本

ブルーピリオド(1巻)
/山口つばさ
出版社:講談社

 美術スポ根漫画です。
 不肖わたくしも十代のころ絵画教室とデッサン画教室合わせて6、7年くらい通っていたんですけど当時を思い出すようなヒリついた空気の漫画です。
 空気がカミソリのようというか電子の漫画アプリだと距離感ができてなんとなく読めるんですけど紙書籍だと近いしパワーがありすぎて読むのに時間がかかる……。

 お世辞抜きで作画の八千草まつばさんという方のデッサンと油画が素敵だな、というか藝大ではなかったと思うけど美大の油画科に行った年下の子の絵に似ていて焦ったりしました(そういうの多い)。と、思ったら八千草まつばさんは山口つばさ先生の名前のアナグラムなんですね。
 全く気が付かなかったけど「こんなすてきな絵の人がスペシャルサンクスにもいなくてコメントもないなんて!」と憤慨していた気持ちを返してほしい。

 私は母が美術好きで姉も絵をかいていて、私自身お絵かきも好きで漫画も好きで、比較的絵と近い場所にいて、その延長線上でゲーム会社とかでデザインをやりたかったんですけど(今思うとすごい神経だ)病気発覚により遠ざかり……という感じでした。
 なので八虎くんのように高校生である程度周りが見えていて、画材のことも理解できる状況でいきなり絵をかくことに目覚めるってわりとかなりすごいのでは……? というのが第一印象です。

 デッサンは十数枚しか学ばなかったけど昔先生に教わったことはちょいちょい漫画にも出てくるので鉄の掟だなーと思う。私が習っていたとこは真っ黒は使わせない(背景や石膏像は髪の黒より黒いか? とよく訊かれた)という先生だったので真っ黒の背景は未だに怖いし、作中に出てきた木炭デッサンと思しき黒い背景はそわそわしました。
 年代と環境の違いでしょうかね。

 元々読むきっかけとなったのはラーメンズの片桐仁さんが出演されている「私の芸術劇場」という美術館巡りのテレビ番組でブルーピリオド展が特集されていたからです(「私の芸術劇場」と「小峠英二のなんて美だ!」は母と揃ってお気に入り)。

 あまりにスポ根しているので読むのに体力が要るけど続巻を読むのが楽しみです。

 実体験を多分に含んでしまってすみません。
 いやこれは実体験を語りたくなる漫画だと思う。