新しい扉を開いちゃった?
*今日読んだ本
悪役令嬢の中の人
─断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします─(1巻)
漫画:白梅ナズナ 原作:まきぶろ キャラクターデザイン:紫真依
出版社:一迅社
悪役令嬢ものだけど主人公であり後の悪役令嬢のレミリアは自分の人格を保ったまま多重人格のような感じで引っ込んでいて様子を見ている。転生者のエミ(前世で原作プレイ時に強火のレミリア担だったもよう)の人格はそのあいだレミリアとして振る舞い、レミリア自身も幸せになれるようにと周りを良い方向へ導き、やがてレミリアの人格をもほぐしていく。といった具合に進むと思うじゃないですか。
正ヒロインの星の乙女も転生者だった。これも悪役令嬢ものでは時々見かける。その正ヒロインの性格が捩じ切れていて、ある方法で攻略キャラクターやレミリアの友人たちも自分の手に収めようとするわけです。
エミがなんとか回避しようと苦心したけれど断罪イベントは起きてしまい、ショックを受けたエミの人格は心を閉ざして眠りについてしまう。
そこでエミに救われた本家・悪役令嬢のレミリアの人格が表に出てきて、エミを苦しませた人物たちへの復讐を誓う。
1巻の3/4はそういうお話でした。その辺りの範囲は電子試し読みもできます。
今までの悪役令嬢ものって「転生した人物の記憶を継いで悪役になるのを免れたし、断罪も起きなくて周りも幸せでみんなハッピー」系が多かったし、ラーメン頼んでラーメンが出てくるという流れだと思う。少なくとも私は大好物です。
でも今作は異色というか悪役令嬢(主人公)は自分として記憶があるし転生者の記憶がプラスされても人格は変わらない。転生者も転生者として記憶があって今の人格を持っている。
ここだけでも異色ですけど正ヒロインに転生した人物の人格が歪みきっていて、いっそ清々しいほど。いや性格は悪いし読んでいて気分が悪くなる。清々しくなかった。ごめん。悪い人物としては満点の出来栄えだと思うけど。
気分が悪くなりそうでざまぁ系は読んでこなかったんですが、あまりに正ヒロインの人格がひどいため、早くそしてなるべく悪どい方法で断罪してほしいと思ってしまった。
私もかなりレミリアに没入しているな。
2巻も読みます。
やっぱり悪役令嬢もの楽しい。時代劇のような裏切らなさがある。