aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

秋の納涼大会

 怖い話が苦手なかたはちょっと避けてくださいね。
 そういうのが好きな方にはマイルドすぎてあまり面白くないかも。
 実話しか書けない人間なので実際に体験したことです。



*ちょっと怖いはなし

 この夏に体験したそれなりに怖い出来事の話でも書きましょう。
 とある本を古本で購入しました。死刑が求刑されていた方の本です。
 封を破ったときから変な感じがした。表紙にたくさんの色を使っているわけでもないのにチカチカと眩暈がする。
 そのまま表紙をめくり、ページを繰ると本に読むことを拒否されているように強い抵抗を感じた。ページをめくるなという圧というか、ページをめくる毎に顔が自分で分かるくらい引き攣る。体の具合も悪くなった。元々具合悪くしがちなのでそれが原因かは分からないが。
 思想色の強い本だったので前に持っていた人の思いのようなものがこもっているのかもしれないと感じて、藁にもすがる思いで心霊ゲームを作る会社は霊が出るとファブリーズで追う払うという話を信じ、本の表紙、背、小口などにファブリーズをかけた。
 心理的なものも大きいと思うけどファブリーズをかけたら顔の引き攣る感じはあるものの、抵抗は少なくなった。
 けどもうこの本は手元に置いておきたくないな、と思い、続巻もななめ読みして手放しました。
 古い本には稀にこういうことがあると、都市伝説的に聞いたことがうっすらあったけども自分が体験するとは思わなかった。
 思想色の強い本は新しいものか、電子でご購入されることをおすすめします。
 というかそのときの自分がかなり変な状態になっていて死刑囚の人の話の本ばかり集めていましたよ。悪いことではないかもしれないけど自分の状態の異様さに気がついてそういった本はほぼ処分しました。
 元々そういうのを読むのはきらいなほうではないけど今考えると呑まれていた感があったなぁ。