aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

A面 [2階建ての食べ物] / B面 [パンパンカンパニー]


 食事制限中に聞こえた聞き違いです。正しくは2階建ての建物とファンファンカンパニーです。
 それとテレビで見た子供の唇が「この子のくちびる(タラコ的な意味で)美味しそー」とうっとりしていたら「もう寝たほうがいい」と言われました。
 阿川弘之先生のように「無地の着物」が「アジの干物」に聞こえるタイプなのかもしれなかった。似ているのは聞き違うタイプだけですよ。



*ふんわり情報よりしっかり情報

 とにかくお腹を下すので「一度見てみましょう」となり、検査の前々日から食事制限が始まりました。繊維の多い食べ物(大根、さつまいも、こんにゃく、白滝、昆布やわかめなど)はNG、種のあるもの(きゅうり、トマト、イチゴ、キウイなど)やごまもNG、書いていないけどほかの種を含む食べ物も全般的にだめでした。
 検査前日は一日分の食事を病院内で買ってそれに沿って食べるというもの。
 医師からの説明書をちゃんと読んでいなかったので検査前日のお風呂後、どうしようもない空腹感に襲われて説明書を改めてなめるように読んだら「消化のよいものを摂取し」とあったので「少しなら食べていいのでは!?」と検査食のポタージュ、自主的に大丈夫そうと判断しスープとバナナ半分をいただいて食事は終わり。この世の終わりくらい大事にいただきました。
 そして下剤。「全量を水に入れてっていっていたよなー……」とは思うものの、薬には成人は10滴から15滴と記載があるんですよね。でも一緒に説明を聞いていた母も「全部って言っていたよね」というのでままよと全部行きました。苦甘いというか香りのない甜茶みたいでした。
 そして何度か下しつつ眠りについて、起きて検査の日。検査の日の朝は絶食で水かお茶は飲んで良いということだったのでお茶と常用薬を飲んで病院へ。
 病院に着いたら2リットルの下剤を2時間かけて飲みます。まずかったらいやだなーと思っていたけどスポーツ飲料みたいだったのとお腹が空いていたのでわりと美味しくいただいてしまいました。
 むしろ腸液みたいなのの色が薄くなるまで水を飲まないといけないのがきつくて水そのものは3リットルくらい飲んだから下剤と合わせて5リットルくらい。水で体温は奪われるし、どちらかいうたら検査よりこっちのほうがきつかったですわ。
 大腸の検査はとにかく痛いから麻酔使ってもうう! って友人が言っていたので私も麻酔を希望したんですけど、普段飲んでいる眠剤のほうが強いみたいで全然効かなかった。普通に痛かったし(張り裂けるほどではない)、酩酊状態にもならなかった。眠剤こえー。普段からそれを毎日飲んでいる私はもっと怖い。
 結果ですがポリープや腫瘍などはないということでした。
 飲んでいる薬(か、飲み物)に下剤のようなものある? と訊かれたけど思い当たるといえば漢方薬……か、常飲しているお茶のどちらか。でも答えさせてくれず。
 次の診察時に分かるみたいでとりあえず変な病気ではなくてよかった。
 よかったけど大変な病気ではないけど完全に良いともいえないような、状態がふんわりしていてよく分からないっていうのが私の常なんだけどこれはなんとかならんっすかね。