aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

いつの間にか8月になっていた印象

 7月に読んだ本の記事は明日更新します。うわーん。時間がとれないよー。


*小説だけに限らないとね

 読みたい本と買おうとしている本を弾き出してみて、やはりというか実録ルポが多かった。小説ももちろん好きなのだけど中学・高校〜19歳くらいを随筆と読み物系を多く読んで育ってしまったこともあり、作者の方の生の声やそこに実際住んでいる方の声みたいなものを知りたいのだな、と思うラインアップ。
 歴史の小説はほとんど読んだことがないけれど歴史の読み物は好きだし、前に書いたロマンティックになりすぎない事実みたいなものが好きなのかもしれない。あるいは事実は小説より奇なりとか。
 一番知りたいの日本の近代史なのだけどちゃんと勉強しようとすると高校の選択教科でしか習えないとか。高校行っていないよー(中退だよー)。逆にチャンスある?
 漫画で読もうとしているのは、トモダチゲームを読むにあたっての恐らく下敷きになったであろう作品のタマロワをもう一度。
 実録系は今月買って読みます。先月買ったものは来月の読んだ本に書けるといいなあ。



*いや知らんけど

 ごんぎつねの(が)読めない(この「の」と「が」も話題になっていた)子供たちという記事がトレンドに入っていたので読んでみたけど書き口というか質問の仕方が意地悪だという意見に袖を連ねる思いでいっぱいだった。
 お葬式でお鍋でぐずぐずのなにかを煮ているという一文だけを切り取ったらおばちゃんの私だっておばあさんを煮ていると連想してしまうよ。
 私が子供の頃に母方の祖父が亡くなってお通夜とお葬式を実家で執り行ったけどああいった通夜振る舞いを出したか記憶が微妙(母方は東北です)。
 子供の頃に父方の祖父母と母方の祖父がわりかし立て続けに亡くなったのでお葬式というのは嫌な表現で言えば馴染みのある行事でした。
 お通夜というと親戚が集まって伯母たちは女をかき集めて料理を振る舞い(これが通夜振舞ですかね?)、伯父たちは夜通しお酒を飲んで明るい話で盛り上げて故人を偲ぶ。子供たちは競ってビール瓶の蓋を集めて、もらったお小遣いを見せ合ったりいつもは夜の8時前には寝るけど大人たちに倣って深夜までゲームをしたりする。
 翌日は、よく分からないけれど黒い服(あるいは制服)に着替えて黒くて怖い車に乗り、最後のお別れをしたら食事をする。母や父と一緒にお骨を拾って遺髪や小銭を分け合い、納骨する。

 今はどうなのか分からないけれど記憶に残る祖父母のお葬式の記憶と父のお葬式の記憶をドッキングさせるとこんな感じだったと思う。
 父のときは急逝だったりうちが田舎だったり家族葬のつもりだったこともあって通夜は家族だけで過ごしたんですよね。

 閑話休題。わりと中年の私でも急にはおばあさんが亡くなってお鍋が煮えている描写を示して「なにが起こっていると思う?」と言われたら「おばあさんを煮ているのかな」と思ってしまうと思う。Twitterにていいねさせていただいたけど記憶にこびりついているショッキングなカチカチ山やヘンゼルとグレーテルの記憶を引き摺っているんだと思う。クレショフ効果みたいなのも作用している気がするけど。
 ごんぎつねを何年生で習うのかわりと低学年から不登校児童だった私は知らないのだけど年齢が低いほど馴染みの深い童話には引き摺られやすいんじゃないか。