aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

怖いホラーと怖い民俗学は似ている


 前に小学生の頃に小泉八雲が好きだったと書いたけど、ある意味では変わっていないのかも。あれも怪談というか民話(確か)だし。



*昔は涙をこぼしながら嫌がっていたジャンル

 いまの私はある程度のオカルトやホラーは大丈夫なんですが姉が一週間くらいかけて観ていた死霊館というシリーズの映画はだめでした。怖いとか怖くないとかの話ではなくて映画が流れている部屋にいるとシンプルに具合が悪くなる。エアコンがある部屋がリビングしかないのに。負の気でも出ているのではないかというくらい調子を崩す。母もそのあいだ少し具合が悪かったみたいで映画からなんらかのオーラ的なものが出ていたんですかね?
 実話がベースになっているそうですがあらすじを本かなにかで読みたいなとは思いました。映画はダイレクトでキツかった。
 こんなちんけな脳みその私がロード・オブ・カオスを観ても大丈夫だろうかと心配になりながら観てみたいと思っています。

 そういえば読もうと思っていた東亰異聞は姉に貸しました。リビングに置いていたら前にも読んだけど程よく忘れていて気になったとか。
 私自身は今は漫画では七つ屋志のぶの宝石匣、文章では実録ルポものを何冊か読んでいます。それと小説では阿刀田高先生の影まつりを。こちらはもう少しで読み終わりそうです。
 ホラー小説と言われるジャンルではスティーヴン・キングしか読んだことないかも(いや恐怖小説?)。小野不由美先生のホラー小説は死んだ人の念というより生きていた頃からの消えない怨嗟とか怨恨が怖いような感じです。悪魔とはまた違うような。



*いいよね民俗学

 悪魔で思い出したけど宗教圏で悪魔とか霊とか鬼とかリビングデッドとか表現に違いが出てくるのは興味があります。日本では霊、鬼、狐狸の類いとか。私みたいな病気は昔は狐憑きと言ったそうですね。実際夜泣きがひどすぎて父が友人からお祓いを勧められたと言っていました。今の時代だったら病院に相談だろうなあ。
 海外に昔からあるチェンジリング=取り替え子・または神隠しは実際には発達障害の子だったとも言われ始めているそうだし(正確に調べたわけではないです)、昔の人がどうして良いのか分からなかったことに現実社会が追いついた感じなのかな。それでも一部で謎としか言い様のない出来事は起きているとも思うけど。
 鬼も一説では日本人にとっての白人種だったとも言われていたりしますね。某刃の漫画は海外ではDemon Slayerとなっていて(隠す意味あったのか)Demon(悪魔)なのに鬼っていうのはなんなの? から日本語を勉強する流れもあったみたいですね。
 怖がり的には文化によって畏怖の対象が異なるということに興味があるので民俗学的な本は相変わらず好きです。専門書ではなく読み物があまり出回っていないのが悩みどころですが。
 柳田國男氏の本はたくさん出ているけど私からすると少し理想も入り混じっているように感じるため泥臭い日本を知りたいと思うと赤松啓介氏の本が好きなのだけどそもそもが少ない。
 折口信夫と南方熊楠にも手を伸ばしたいと思ってそのまま……。折口信夫氏の提唱する「"冬"の言葉の起源は子を増やす、増ゆから来ている」はけっこう信じてしまいました。