aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

自分の人生でも乱数調整をしている気がすることがある


 何々の知らせがあるときはいつもしない××をしている、とかすごく欲しいものの入荷があるときはいつも見ているタブレットからじゃなくて携帯で見ているとき、みたいなルーチンワークをあえて外したときに起こっています。私に限って言えば。単なる偶然なのだろうけどそういうことがありすぎるので半分くらいは乱数調整のちからを信じるようにしています。


*今回は乱数調整のはなしかもしれないな?

 わりと色々なものを当てやすい私なのですが、恐らくルーツは父……の椎間板ヘルニアを治した通称・念力少年の力なのでは……? と密かに思っていたりする(いつも書く書く詐欺をしている話ですね)。

 父母や父が椎間板ヘルニアを患う以前に生まれた姉も福引などがあまり当たるというタイプではない。姉はちょいちょい良いものを当てているけど母に至っては不運と言って良いほど当たらない。無欲すぎなのか?
 父も宝くじなど買ってはみるけど数百円当たったらいいほうみたいな。
 私の当てやすさは子供の頃から兆候があり、スーパーのある一角にジャンケンマンみたいなマシンがあってそこで延々とじゃんけんをしまくってメダルを溜めていました。溜めるのはいいのだけど使いみちがお菓子券と交換などではなく純粋にジャンケンマンで遊ぶ権利しかなかったのでジャラジャラ溜めるだけ溜めて悲嘆に暮れていたのでパチン○スにならずに済んだ、という喜ばしくも物悲しい過去があります。
 雑誌の懸賞にも何度か当たった。何故当たったのかはもう憶えていない。

 次の狩場は主にドラクエVのオラクルベリー(現実でなくてよかったと今にして思う)。これで予想しまくってちょっとだけ崇拝されていました(していたほうは忘れているもよう)。自分自身で、というとクロノ・トリガーのリーネ広場のかけっこの予想(これも現実でなくてよかった案件)。これもポイント稼ぎをほしいままにしていました。今もやって当たるのかどうかは分からない。

 一方で絶対に当たらない、みたいなのもある。顕著なのが「ピタゴラスイッチ」の「ねかわか」と「めかぬか」みたいなやつ。清涼院流水先生の小説に登場するピラミッド水野(※1)か! というくらい当たらない。

 でも手で触るタイプのくじはそこそこいいものを引いたりする。特賞、1等とかA賞とかはなぜか当たらないけどそこそこのを当てることがある。ESPテストみたいなのをアプリでやったことがあるけどほぼ普通に当たったり当たらなかったりという結果だったのでサイキック的なものではないんだろうな。

 しかし触ると良いものなのかそうでないのかが分かる……ような気がする。見ても分かるときがあるけど触ると確率が上がる気がする。気の話ばかりですみません。
 そんなこんなで天気の良い日に母と歩いてドラッグストアに行って「自分でやると絶対に当たらないからやって」と福引を母にお願いされて、3等のお米を当てたりしてきました。
 1等はフライパンかお鍋のセットみたいだったのだけど母曰く
「そろそろお米が切れそうでどうしようかと思っていたの!! これでいい、これがいい」
 と、そんな日に限って歩きだったけどお米を交代で抱えつつ終始笑顔でした。
 父も不運の人だったのだけど、実は亡くなる数年前に町内会の福引みたいなので1等か2等かなにかの商品券を当ててそれで鮮魚をたらふく買って私の人生では一番と言って良いほど豪華な海鮮丼を作っていただいたことがあった(嬉しいのに物悲しい話)。
 父が亡くなった頃「人間一生に一度は良いものを当てるのかなあ」と思ったりしたものだけど、それでいうと良いものを当てる貯金が幼い頃から少しずつどうでも良いことですり減っていないか私。3等なんて当てちゃってよかったのか!? そういえば最近心臓がどくどく言って呼吸できないときあるし!! とかちょっと当てるのをやめようかなと思ったのに同じく福引券所持者の姉からも「やってみて」と頼まれてしまった(※2)。期待されると外してしまう(プレッシャーに弱い)ので次は当たらないと思うし当てないほうが人生の精神衛生上は良い気がするけど気質なのか期待に応えなくてはという心がどこかにあり、私は良いもの当ての積立を崩すのでした。
 当てるときの感覚はなんと言ったらいいのか分からないけどゲームでいうところの乱数調整を行う感じに似ていると思っています。だから私の人生って現実感が薄いのかな。
 母は「サチは苦労しているから徳があるのよ」と言っていたけどそれでいうと父と母と姉のほうがよほど苦労人なので私の苦労など吹いたら飛んでしまうほど薄くて軽いものだと思う。決して私自身の徳が高いわけではない。


※1)ピラミッド水野という架空の迷探偵は悩むにしろ悩まないにしろ「これだ!」と選んだ選択が必ず外れる。(外れの)的中率は確か100%だったと思う。

※2)当てたいと当てたくないの狭間に揺れて5等のお菓子セット(駄菓子セット)を当てて帰りました。とても微妙なところが当たりました

追記:本来なら本の感想を書くんですけどエイプリルフールなのでうそみたいな話でもいいかと思って今日は以前からストックしていたこちらに加筆してアップすることにしました。
 昨日具合が悪くて感想記事を最終的なところまで書けなかったというのもあります。
 本の感想は明日更新します。