aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

ちゃんと金屏風とぼんぼり付きなんですよ



 小さいサイズのものだけど三人官女もいたりする。正絹衣装の雛人形はうちは1段でした。7段のものが欲しいとせがんだこともあったけれど私自身が1段でももったいない仕上がりになったので結果オーライでした。


*もう雛人形をしまうのが遅くても気にならない年齢

 ひな祭りでした。
 きちんとしたいわゆる正絹衣装の雛人形もあるのだけどだいぶ前から出していなくて、雑貨店で購入した手頃でとても小さなサイズの雛人形をふたつ母が出していました。母もわりと人形好きです。
 ひな祭りというといつもちらし寿司とお吸い物をいただくのですが、ちらし寿司は用意できるとしてハマグリは少し高価で買えない……ということでアサリを買ってきたから砂抜きお願いね、と言われ、あい了解と砂抜きしました。
 塩水にさらす1時間と塩水を吐かせる30分が幸せでした(貝類好き)。
 今回のアサリたちはのんびり屋みたいで砂抜き中とてもリラックスしていました。食べてしまうのがもったいなかったけどきれいに砂抜きできて、砂に当たるのがいやであまり貝類を食べたがらない姉に「美味しくてサチちゃんの貝への愛を感じた」と言ってもらえました。
 私としては嬉しいけど貝たち的にはどうなんだろう。砂抜きは幸せな一時です。
 でも貝類と一緒に暮らすのは現実的ではないのだろうな。動物と一緒に暮らすということは容易なようで難しい。

付け足しのようになってしまうけどちらし寿司も梅酢で作ったすし酢が効いていて美味しかったです。海苔でいただきましたが海苔も風味が良かった。
ほかに万能ねぎとカマボコとわかめの白出汁和えなどもいただきました。

たまたま観たいテレビ番組がなかったので録画していた「恋せぬふたり」を観ていたけどひな祭りの願いと逆を行くドラマだな、と観終えた今思ったりしました。
ひ、雛人形のルーツの流し雛は無病息災だから……結婚だけじゃないから……。