aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

最近みた映画 #001


 アメリカのFacebookでは50以上も性があるのだそうです。人の数だけ性的指向があるみたいな感じでしょうか。自分の性を当てはめるというよりはそこに足していく感じなのかなー分からんけど。

 ところで月イチの本のほうは今日のお昼頃に更新ですー。少しだけ遅くなります、すみません。


*激しく推奨って思ったらわりと古めのネットスラングだな

 少し前に映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」を観ました。
 恋愛的な要素だけで言うと1995年版の若草物語が良く出来ています。あと全員が楽しそうな雰囲気です。
 「ストーリー・オブ・マイライフ」は本で言うとインクたっぷり印刷といった感じの夜会シーンや彩り豊かなドレスや素材、小道具も素晴らしかったです。
 メグ役の人見たことあるなー美人さんだなーと思っていたらエマ・ワトソンさんでした。めちゃ美しい。そして清貧っぽさも気品をまとっていて似合う。
 ストーリーは現代的というか「当時(若草物語を書いた頃)は時勢が「こうあるべき」という終わり方しか認められなかったけれど実際にはルイーザ・メイ・オルコットはそんな終わり方にはしたくなかったのではないか」という視点が半ばメタ的に入っていたのが斬新で多様化の今だからできる表現のようにも思いましたし、それで良かったとも思えました。
 物語中盤でジョーが精神的に不安定でフラフラしてしまうのも人間的で、とても馴染みのある感覚でした。でも言葉の如く初志貫徹だったし、それで良いのだと思う。現実的にそう生きるのは易いことではないけれど。
 恋愛的な要素で満たされたいのならば1995年版を激しく推奨しますが、今の時代に寄り添った作品というのならこちらを推したいです。

 少しだけダイレクトネタバレだけども恋愛をお金で売るというのは作品そのもので勝負をしたい作家さんにとって曲解されるかもしれない要素を入れるのは苦痛だろう、と思ったりしました。恋愛で売りたいわけでなければなおさらに。