aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

2021年5月に読んだ本

先月は読んだ文字量は少なかったような。でも総量は多かったです。

*5月に読んだ本

婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう! /漫画:由村 キャラクター原案:まろ

自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。(1巻~5巻) /漫画:蓮見ナツメ 原作:しき

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(3巻) /漫画:逆木ルミヲ 原作:恵ノ島すず

やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中(1巻) /作:永瀬さらさ イラスト:藤未都也

悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。(1巻~2巻) /漫画:秋山シノ 原作:秋桜ヒロロ

転生賢者の異世界ライフ 第二の職業を得て、世界最強になりました(1巻~4巻) /漫画:彭傑 原作:進行諸島

乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?(1巻~3巻) /漫画:辻元ユウ 原作:武凪知

どうでもいいから帰らせてくれ(1巻) /漫画:ひらく蜘 原作:灰猫陽路 キャラクター原案:阿倍野ちゃこ

乙女ゲーのモブですらないんだが(1巻~2巻) /漫画:日芽野メノ 原作:玉露 キャラクター原案:條

番線 /久世番子

マンガ家 夜食研究所 /村田雄介

舞妓さんちのまかないさん(9巻~11巻) /小山愛子

18(エイティーン)(1巻) /ヨシノサツキ

エリスの聖杯(1巻~4巻) /漫画:桃山ひなせ 原作:常磐くじら キャラクター原案:夕薙

黄昏てマイルーム /コナリミサト

アオイホノオ(1巻~2巻) /島本和彦

九龍ジェネリックロマンス(1巻~2巻) /眉月じゅん

安野モヨコ対談集ロンパースルーム /安野モヨコ

女の園の星(2巻) /和山やま

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん /作:恵ノ島すず イラスト:えいひ

IT(イット)(1巻~2巻) /作:スティーヴン・キング 翻訳:小尾芙佐 ※敬称略・順不同

ということで38冊ほどでした。先月より読んだ冊数が3冊多いのですが「そんなに読んだ感じしないな?」と思ったのは小説をさほど読んでいないからだったのかな。 感想、の前に脱落した本をさらっと書いていきます。

・自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 ・やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 ・転生賢者の異世界ライフ 第二の職業を得て、世界最強になりました ・どうでもいいから帰らせてくれ ・乙女ゲーのモブですらないんだが

以上が脱落作品でした。原作は苦手だけどコミカライズ版は追っていきたいとか、コミカライズ版は苦手だけど原作小説は読んでみたいというものもあって完全な脱落ではないけど今月はけっこう多かったです。 好きなかたには申し訳ありません。

それでは感想です。

「婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう」は1巻完結だからかするっと読めてしまいました。婚約者・ロバートの無茶苦茶な婚約破棄したい理由に合わせて破棄しないようにしていたらとんでもなく完璧な令嬢になっていたディアナの努力が涙ぐましくて愛おしいです。ロバートも格好いい、かわいい。

「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」はコミカライズ版が面白すぎて原作小説も読み始めてしまいました。原作も読みやすくて面白いです。これからの展開を知ってしまっていいのか、本当にそれでいいのか? 私。と思いながら読んでいます。ただ、とてもテンポが良くて面白いです。リーゼロッテもフィーネも小林さんもかわいい。リーゼロッテがひたすら一途で愛おしいです。小林さんの神視点でにやにやする派に袖を連ねる思いでいっぱいです。分かるー!

「悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。」は、何年かに一度フィーバーするいわゆる男装ものなんですが、正ヒロインの趣味に驚きました。そんなこともありえるのか。セシリアの長くてそこそこボリュームのある髪があのウィッグに入るのかどうかは謎です。お胸のほうも。

「乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?」は3巻が怒涛の展開で今までゲームの世界に行けなかった妹がゲームの世界に行って……事情がありそうな悪役令嬢の子もいて、というところで止まっているので早く4巻を読みたいです。ガンガンオンラインでも更新されていますけども。メイデンハグの表現が豊富で好きです。

久世番子先生の「番線」は再読です。再読と言っても何度読み直したのか分からないほどの再読ですが。番線やよちよち文藝部にも時々出てくるハチさんに嬉しくなります。お店の名前は忘れたけど番線は憶えている、という番子さんの言葉に「確かに勤め先の支店番号って忘れないな」と思いました。大好きな本です。

村田雄介先生の「マンガ家 夜食研究所」も何度読み返したか忘れたレベルの再読です。とにかく美味しそうだし、合間の思い出エピソードも青春のほろ苦さがたくさん詰まっていますね。どのエピソードも好きですが、巻かないロールキャベツのエピソードとタイの揚げパンのエピソードが料理込みで好きです。

「舞妓さんちのまかないさん」、9巻から11巻のなかで「美味しそう!」と思ったのはフライドポテトと貝柱のおかゆ、かな。ジンジャーシロップと豚バラのみそ漬け焼きは絶対に美味しい。これからの季節、そうめんも美味しいですね。なんだかんだ美味しそうなものばかりだ。前にも書いたけど「すーちゃんはこんなに健太のこと好きだっけ?」という疑問は残ってしまったけど。ストーリー的には11巻のいちごジャムトーストの回みたいなのが好きです。

ヨシノサツキ先生の「18(エイティーン)」、面白いです。度重なる引っ越しで感情を閉ざしがちな景一と見かけは良いがちょいウザ、だけどどこか影を感じさせるレオ、ひょっとして物凄く仲良くなるのでは……と感じさせつつ二人とも実は人付き合いが不得手な感じがして、共に青春を駆け抜けてほしいと思います。柿の木の枝を剪定するエピソードと蜂のエピソードは心にズガンと来ます。

「エリスの聖杯」は異世界ものではあるけど転生ものでも悪役令嬢ものでもないです。誠実であれ、が家訓の子爵家に生まれ育ったコンスタンスが、幼い頃に見た斬首刑にされた美女(美少女?)スカーレットの亡霊とタッグを組む異色バディものです。コニー(コンスタンス)は家訓の誠実を捨てようとするけど生来の人の良さが抜けなくて、悪役であろうとする(決して心の内を見せない)スカーレットとの対比に引き込まれます。そんなコニーとスカーレットが巻を重ねるごとに少しずつ打ち解けていってそれが読み手にとって面映い感じもしていいです。

「黄昏てマイルーム」はコナリミサト先生によるDIY漫画です。面白かったけどいま一歩踏み込めなかった。DIYはきらいではないし、うちの父もよくやっていたけどけっこう音が鳴るのでそれを思い出して少しきつかった。コースターを作る回やランプシェードを作る回は読み応えがありました。作ってみたいとも思います。ランプシェードは難しくてもコースターは楽しそうです。

「アオイホノオ」の原作者である島本和彦先生の漫画に初めて触れたのって「電撃コミック少年ガオ!」だったように記憶しています。爆れつハンターやエルフを狩る者たちなど面白いけどクセのある漫画を連載していた雑誌です。今だと月刊コミック電撃大王や電撃文庫の系譜なのかな。電撃PlayStationもライターさんの文章が面白くて大好きでした。 という、子供の頃に雑誌でしか読んだことのない島本和彦先生のコミックスを手に取る日が来るとは……という感慨に耽っておりました。まだ2巻までしか読んでいませんが、焔燃個人の物語と庵野秀明さんのエピソードが好きです。 焔燃さんはトンコさんとは別の道へ行ってしまうんだろうな……。庵野さんはパラパラ漫画のエピソードと「宇宙海賊キャプテンハーロック」のハーロックの歩き方の話、好きなクリエイターに知り合いでもないのに「さん」をつけてしまう話が好きです。 焔燃さんのエピソードだと私は子供の頃に高橋留美子先生の漫画とあだち充先生の漫画に出会ったので、読んでいて感慨が深いです。めぞん一刻は始まる頃ってこうだったんだなー、みゆきの時ってこんなに衝撃的だったんだ、という感じで。 3巻も早めに読みます。長くなってしまってすみません。

九龍ジェネリックロマンスは要所要所に出てくる料理が美味しそうです。謎を呼ぶプリプリの水餃子やスイカと煙草の組み合わせ、レモンチキン(これが食べたい!)等々。スイカと煙草って美味しいのかー? と思ったけど2巻で工藤さんが否定していたので鯨井さん特有の感覚なのかな。謎が気になっています。来月5巻が出ますね!

安野モヨコ対談集ロンパースルームは読み応えがありました。安野モヨコ先生道的に裏道ルートですけど。庵野監督との対談も興味深かったですが、ROLLYさんや大槻ケンヂさんとの対談もファン目線みたいなところがあってにやにやしながら読んでいました。女性相手の対談だと市川実日子さんでしょうか、市川実日子さん好きなもので。吉本ばななさんとの対談も良かったです。 全然関係ない話をまたしてしまうけど安野モヨコ先生のキャラクターグッズは可愛すぎます。三匹ちゃんが可愛すぎる。

女の園の星の2巻は小林先生多めでした。クワガタボーイが面白すぎた。小森さんも登場が多かったですね。若尾さんのうどんまん有段者さんの話も「女子の青春ってこんな感じ」の再現度が高かったです。小林先生の話ではペタリストの意味を知ったときに自然に噴いていました。3巻も楽しみです。

IT(イット)は最初に合本版を読んでいたので正確には文庫版の1巻は読んでいないのですが、文庫版に換算すると1巻は読み終えました。2巻から文庫版で読み始めています。先日も書いた通りにドラマ版や映画版はエピソードを切り抜いて別のエピソードに掛け合わせていたので「なんでこの流れだったんだろう」と思っていた部分が明確になり、更に表現がどーんと追加されていてまさしく「私の知らないイットの世界」でした。ビルとリッチィがItから逃げて泣きながら抱き合うシーンがとてもイノセントな感じがして好きです。わりとヤバい表現もたくさん出てきました。電子の合本版だと直されていそうな気がするので電子版も追って読んでいきます。 今月中には全巻読了していたいなー。でも終わらせたくない気持ちもどこかにあります。

以上となっております。 今回もずらりと長くなってしまってすみません。

今月に読むぞ! と決めているのは峰浪りょう先生の「少年のアビス」荒川弘先生の「銀の匙」、今月に引き続き「アオイホノオ」「舞妓さんちのまかないさん」「転生先が少女漫画の白豚令嬢だった」「聖女の魔力は万能です」「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」「IT(イット)」の辺りを読むことができたらいいなあと思っています。 編み物や織物も忘れないようにやります。 それではまたね。