aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

皮むき

私というやつの皮をめくっていくとね、最後になにも残らないんです。私って存在しているんですかね?

*だいぶ疲れている

明日まで予定がつめつめだよー。正直しんどくてとても疲れている。それでもミステリドラマ好きの二人はリビングで延々とミステリドラマを見続け、身の置きどころのない私は二階で書物したり織物したり絵をかいたりしている。なんかデジャヴを感じる、と思ったら同じくリビングに身の置きどころがなかった十代の頃と同じ行動をしていました。リビングに居場所がないし作る勇気もなくて居座ってやる度胸もなくて二階に行く、っていうね。20年経って同じことしている。 友達に謝られてしまって「謝ることないよ、こっちこそごめんね」というやり取りをしていて、ふとよゐこの有野さんが名前を名乗ったときに名前の呼び方を間違われても「ええよ、ええよ、こちらこそすみません」と謝るのがターン一個多くていや、と(意訳ですが)言っていらしたのを思い出して「ああ、確かにこういう謝罪はどっちにもいらないわ……」と思ったりしてちょっと闇が足元に見えている。 疲れていて明日ももうどこにも行きたくないけれど、休むこともできるけれど、約束をしているので行かないといけない。心が重くて崩れてしまいそうなのに。 ミステリ好きの姉と母はなにも悪くなくて入っていけない私も恐らくなにも悪くはないのだろうけど家のなかでの疎外感がひどい。毎日のストレスがひどい。 でもね……絵は順調なんですよ……主治医の先生にも「創作をする人ってマイナスのちからが作品にとって良い方向に物凄く働くって言いますね」と変にお墨付きをもらってしまいました。もうその言葉だけを救いに絵をかいています。かかなくなったら灰になりそう。絵が終わっても額装しないといけないしタイトルを打ち出しだり連絡したり、金田一少年の犯人たちの事件簿じゃないけどやることが多い。前は父が手伝っていてくれていたけど今回からほぼ全部一人だよ……つらいね。 最近はずっとColdplayを聴いています。X&Yが多いかな。今の気持ちに物凄く寄り添う音楽なんですよね。優しくて少しさびしい感じの。Mylo Xylotoも好きなのだけど希望の成分が多くて気分がハッピーになりがちなので(幸せな気分になっていけないわけではないけど)、X&YとかGhost Storiesをよく聴きます。Parachutesも明るさと暗さのバランスが素晴らしいけど暗さがわりとガチ寄りな気がして寄り添う暗さというより、その音楽の暗さと組み合うような気持ちになる。好きですけどもね。 全然寄り添わない、巻き込み系の暗さはRadioheadだなー。負のパワーばんざいって思うよね。書いていて今の状況が楽しめてきました。思い込みマゾの一丁上がりよ。でも私というやつは根はサディストだと思うわ。サービスじゃないほうの。嫌な性格だわな。 嫌な性格の上に幾重にもオブラートやら膜やらかかっていて、全部剥がすと実はなにも残っていないのが自分な気がしています。 嫌な気持ちのレクリエーションをしているのか? だとしたら本当に相当嫌なやつだけどもう自分の心がどこにあるのかよくわかりま千円。