aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

一万年も生きるような顔をしているかもしれない


 食べ物を扱っているときはわりと死と生を考えます。一万年は生きないなぁ。 *  ぬか床とか味噌床とか漬けるの好きなんですけど、漬けたの忘れてしまう。そして開ける瞬間が一番怖い。味噌漬けは今日が食べごろだったけど出すの忘れてしまって明日の朝。大丈夫か……怖いな。  今日の夜ごはんはおみそはんのクックインダハウスで紹介されていたとうもろこしと鶏肉のしお炊き込みご飯とナスのさわやかお味噌汁にしました。  早炊きモードにしなかったのでおこげもできず早くできなかったけど美味しかった。二合の分量のを三合でやってしまったのでとても心配だったけど美味しく作ることができていました。よかった。コショウを振ったら確かにより美味しくなりました。手間もそんなにかからない素敵レシピでした。でもワカメとカブの茎とカニカマの和え物とミニトマトは用意してしまったね。近いうちにリピートします。 *有意義な長生きならまだしも  そんなわたくしではありますが「もしかして私は自覚がないだけで虚弱体質なのでは……」と思って母に相談したら「そうなんじゃない?」とフランクな感じで言われました。  私にとっての食の冒険ってブラックでアイスコーヒーを飲むとかアイス食べるとか辛いものを食べるとかそのくらいだもんね。今年も冷麺食べたかったけど日和って食べられなかった。コムタンスープは寒い時期に食べられたらいいなと思っているよ。  でもね! でも姉はね、味の濃いものが好きでね、もち麦があまり好きじゃないみたいなの。  私は濃い味のものがだめで(嫌いではなくて体が受け付けてくれないだけなのだけど)もち麦とか好きなの。 「好きなものを食べ続けたら姉のほうが先にお迎え来そう。私、無駄に長生きしそう」  と思いました。無駄な長生きはしたくないな……。 *いたみのないわたし  という話をしたり、母と「私家族葬がいいな」と言ったりします。父は親戚一同でお葬式をしたけどそれはみんなのアイドルだから成り立ったんじゃん? ワーネバで言えばみんドルですよ。愛される人柄だったんですよ。ごく一部を除いてはね。  で、母もわりとみんドルなんですよ。なのでなにも家族葬にする必要はないんじゃない? とは思うけど本人は家族葬がいいらしい。本人の意向は汲まないとね。それで私も家族葬がいいんですよ。  私が死んでも悲しむ人いないんじゃ……と常日頃から思っています。ギリ家族かな……なんだったら一緒に住んでいるわんこすら悲しまないんじゃないかぐらいの人望のない私なので誰も悲しくないお葬式をやるくらいなら家族だけで弔ってもらったほうが私の無駄なプライドが傷つかず(もう意識ないけど)、みんな(?)の懐も痛まずにすむんじゃ……と思うのです。  ただ、問題点があって上記のようになぜか健康的な食べ物嗜好なため誰よりも生き延びてしまう可能性が……私のお葬式を誰がやってくれるんでせうね。そもそも弔ってもらえるのかすら怪しい。因果応報を自分に刻んでおこう。良いこと悪いこと返ってくるよ!