aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

美味しい食は健康の秤?

肉が獣臭いと感じるのがショックでした。

*美味しいとか美味しくないとかじゃなく

「あ、あんまり良くないな」と痛切に感じるのが食に関する自分の微細な変化。 最初は里芋だった。里芋がけんちん汁に浮かんでいるのを見て「なんか、食べるの面倒くさいな」と思った。その時は食べた、と思う。 私は子供の頃から食い気が盛んで、常に飢えているような子供だった。それゆえ嫌いな食べ物というと、あまり親を苦労させた記憶もなく、唯一というのが味に捉えどころのない豆腐が子供の頃から一貫して苦手なくらいなもので、それも苦手だけど食べられないわけでもない、という程度。 それが、どんどん苦手なものが増えて行く。鶏肉だって好きだったのに少し獣臭さを感じるのが自分でもびっくりしたり、ピーマンの苦味なんてスパイス程度に感じていたのが今は苦味を強く感じてちょっとつらい。人参やゴボウの煮物も好きだったのに今は食べられる気がしない。歯ごたえのある食べ物が苦手になっている。 良く煮て溶かしたじゃがいもは食べられるけど煮てあってもかぼちゃはなんでか無理だ。自然と甘くて柔らかいものばかりを求める体になっていっていて、それが思い出してはいけないものを彷彿とさせる。 食欲があっても食べられないものが多いってつらいんだね。知らなかったし、知ろうともしなかった。ごめんなさい。