aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

結局のところ本が読めたら幸せな気がする


 父も母も姉も本を読むし友達も本を読む人が多く、多からずな友達はだいたいオタクだったりするため、初めて「本を読む」という行為を否定されたときはわりと傷ついたし、根に持っている。ある意味では私の宗教のようなものかもしれない。人って宗教を信じていなくてもなにかを拠り所にしている気はする。私にとっては本とか音楽とか。ゲームの人もいるだろうし立体造形の人もいると思うし。ただ拠り所にしているものが宗教団体ではないだけで。

*欲望ダダ漏れ
 久方ぶりでした。そんなに久しぶりでもないけど。ここ数日なにがあったかなと言ったら病院に行ってお薬処方していただいてラジオ体操をやって薬を飲んだら耳鳴りがなくなったことでしょうか。
 今日はラジオ体操をしていないし低気圧なのでちょい頭痛、耳鳴りビンビンビカビカジージーでお腹も痛いので通常運転です。
 母に「サチは痛いところがいっぱいでかわいそうねえ」と同情ぶって言われますけど痛いのが当たり前みたいになっているところがあるのは、自分でもそれはどうなのかと少し思う。けど痛いのが普通になっているため、痛くないと自分を律せないみたいなのはあるかも。変な話だけど。
 本の整理をしていて、「そういえばミステリと言う勿れの最新刊が出たんだよな」と思って内容うろ覚えの2巻から再読していますが心がビカビカする! 読んでいて脳汁がびっしゃびっしゃに溢れます。田村由美先生の漫画本当に好きだー。リアルタイム時に全巻読了済みではあるのですが、前に読んだきり最近は積みっぱなしのBASARAも読みたい。7SEEDSは今アニメが放映中ですね。録画だけして見られていない。アニメが面白かったら原作を購入しようと思っていますが恐らく面白いんだろうなあと思うので購入に至るのが怖くて見るのをさけています。
 ほかにも波よ聞いてくれの7巻、大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バックの5巻、惰性67パーセントの6巻など好きな青年誌コミックが出ていて(ミステリと言う勿れも5巻から追えていない)本の坩堝に嵌っています。波よ聞いてくれの7巻とラブ・ミー・ぽんぽこの2巻は注文しました。本好きというか最近は単なる漫画好きですね。今敏監督の千年女優のコンテ集もある種の漫画だと思っているけど分厚くて重いのでなかなか読めません。今京子さん(今監督の奥様)のインタビューも載っていて興味深いです。映画も見たいな。

*好きな本考
 いつか読もう、時間があいた時に、と思って全く手を付けていない本は処分しましたよ。
 読みたかったらすぐにでも読めるものだし、実際読みたい、と思ったら読みたい本はもう読んでいますからねえ。ただどうしても読みたいけど尊くて読めない本みたいなるのはあって、線引きが難しい。けど「この本は読まないな」という殆ど直感なんですけど、それを信じました。
 前回に処分したときはそういう本が100冊くらいあったんですが今回は少なかったかな。
 好きな本と読みたい本と読める本は実は別なのかもしれないと思い始めている。
 好きな本(作家さんでもいい)で読みたい本で読める本と出会えるのは本に溢れた世界のわりにはごく少数な気がする。好きな本を大事にしよう。あと無闇矢鱈と本を買わない……ように……したい……難しい。
 とりあえず上記の大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック、惰性67パーセント、ミステリと言う勿れは読むし購読したいです。でもほかにも気になっている本はあるのよ……それらについては読んで面白かったらご報告します。

*所詮はライト層
 だいぶ前に「いくえみ綾先生の漫画でサイレントマジョリティ的に探している人がいそうな本で、短編だけどバラ色の明日には入っていない物語を見つけたらご報告します」という記事を書いたのですが(去年の12月くらい)、見つけました。文庫版漫画の「いくえみ綾 読みきり傑作選」に収録されておりました「キスミークイック」でした。
 少し太めの女子高生が主人公なんですが、太っていることを気にしている女の子の話がいくえみ綾先生の漫画でもっと有名なものがあるらしく、そちらしか検索でヒットせず、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで見つけました。
 この主人公の子が可愛くて人間っぽい生々しさがあって好きなんです。男の子のちょっと格好悪い感じも好き。作品に出てきた大皿料理はうちでも出ますし私も作って出します。太るよね……簡単だから出しちゃうけど。
 でも初見で読んだときより「主人公の子太ってないじゃん!」と思いました。時代なのか私が太ったのか、両方かもしれませんが。
 それといくえみ綾先生が「ハニバニ!は人気なかった」と言っておられたけど私ハニバニ!好きなんですよ、初見時から。と、誰に話しかけているのかよくわかりませんが。
 もしかするとヘビーないくえみ綾先生ファンの方が好きになる作品とは違う作品が好きなのかもしれない。