aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

Another Planetのざっくり感想


 「あなたの知らない新居昭乃」に接近してみました。
 知っていた昭乃さんも知らなかった昭乃さんも同居していました。新居だけに。
 なんつっ……全然上手くないよ。スベッてるよ。

*憂鬱で陰鬱
 ずっと耳のなかで蝉が鳴っている感じなんですけど大丈夫ですかね、私の耳。耳鼻科へ行くべきなのかパソコン類を控えるべきなのか。頓服薬を飲んでかくっと落ちてしまいたい気もする。
 耳が聞こえづらいというのはこんなに不快なものなのか。最近、耳のなかの蝉の主張がとみに激しいです。歳を取るといろいろ不具合が出てくるな。

*Another Planetのざっくりした感想など
 そんな耳状況ですが新居昭乃さんのAnother Planetを最近よく聴いている気がするので感想を書こうと思います。
 ツバメは勿体なくてまだ聴けていません。聴きたい!

1・VOYAGE DE ROI
 日本ファルコムのPC-8801用ゲーム「ダイナソア」より

 「~~ッシュ」と歌っているように聞こえます。ちゃぷん、みたいな水音が心地良い。架空の歌詞だそうです。昭乃さんっぽさはあまり感じないかも。聴いているとくせになる趣きは感じます。

2・Idol talk
 OVA作品「Macross Plus」よりSharon Appleの歌唱として

 言わずと知れた昭乃さんの裏・代表曲的な曲。シャロンの歌のなかでも昭乃さんっぽくなくて有名なほうの曲ですね(The Borderlineも然り)。リアルタイムからずっと聴いていたので曲に対してはもう正しい判断ができないけどノース・バザールのアンコールで歌唱を聴いた際の気分は高揚に満ち溢れたものでした。

3・恋ほど素敵なミュージカルはない
 CLAMP原作「20面相におねがい!! ~恋ほど素敵なミュージカルはない~」より

 この原作漫画、持っていました。お母さんが二人いる男の子の漫画。CLAMP学園探偵団のスピンオフだったのかな。作詞も作曲も昭乃さんじゃない曲シリーズその1ですね。※このアルバムに収録かつ収録順に拠る。
 昭乃さんの歌い方が「楽しそうに聞こえるように一所懸命に歌っている」ように感じてしまってちゃんと聴けない。良い歌だと思うんですが、昭乃さんが心から楽しそうに歌っているように聞こえないんですよね。修行が足らないな。

4・ベルデセルバ戦記
 PlayStation用ゲームソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」より

 この曲も作詞も作曲も昭乃さんじゃないシリーズその2ですね。それでもなんとなく前述の曲より聴きやすさを感じるのは発表が1997年で、ちょうど昭乃さんのラジオを聴いたりCDを集め始めた頃と近いからでしょうか。
 幻の名曲とは知らなかった勢です。

5・永遠の涙
 高橋留美子原作アニメ「人魚の傷」より

 昭乃さんの作詞作曲じゃない曲シリーズその3。この頃はまだ歌い方が少し強いですね。今歌われたらもう少し柔らかく歌われるのではないかな、と思います。

6・月のうまれる夜
 かんべあきら原作サウンドコミックスより

 作詞・作曲・編曲が昭乃さんの曲。導入の部分が物凄く好きです。ぼく地球の頃の楽曲と雰囲気が近い気がしますね(「月のうまれる夜」は1996年発売のアルバムだそうです)。そういえば今回のアルバムにはぼく地球の曲は入っていませんでしたね。あなたの知らない新居昭乃、がコンセプトだからかな。

7・ユメミル雨
 TVアニメ「ハンドシェイカー」エンディングテーマより

 比較的新しいほうの曲ですね。歌い方も今の昭乃さんの柔らかな歌い方です。とてもやわくて、とろけてしまいそうな歌声とギターが堪らないです。編曲が保刈さんなせいか「今の」昭乃さんっぽさが出ていますよね。
 昭乃さんの声と歌い方はやっぱり時代によっても違うなーと思った一曲です。

8・ツレちゃんのゆううつ
 三島たけし原作コミックスのイメージ・アルバム「ツレちゃんのゆううつ」より

 昭乃さん作曲で作詞は原作の三島たけし先生、編曲はvivre ensembleさん。歌詞が物凄く曲に合っていて「だったらいいのになぁ…」の部分が切なくて愛おしくなります。
 このアルバムの古めの曲では一番しっくりきて大好きな曲になりました。

9・Nocturne
 三島たけし原作コミックスのイメージ・アルバム「ツレちゃんのゆううつ」より

 作詞作曲が昭乃さんじゃないシリーズその……それはもういいですね。昔の昭乃さん的には柔らかな歌い方。ちょっとけだるげな雰囲気も感じます。お洒落なカフェで流れていそうな曲です。

10・おはよう地球
 アニマックス「うたのじかん」より

 配信限定発売だった曲。ソフト化してもらえて嬉しいです。
 藤堂昌彦さんのヴァイオリンが素敵な一曲。
 どんな時間にも誰かは眠っているけど、誰かが起きていて、眠っていても起きていても地球のどこかでみんな繋がっているんだよと勇気づけてくれるような曲。見方を変えると怖くもなるけどそこは見ないふりで。挨拶がしたくなります。苦手だけど知らない人にも挨拶をしてみようかしら、と思わせてくれます。

11・風のモノローグ
 日本ファルコムのゲームソフト「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」より
 このゲームソフト、スーファミ版を持っていたけど歌はなかった気がするので(たぶん)他の機種だったのかな。
 '90年代初期な雰囲気。昭乃さんの歌い方で「~~年頃の歌い方っぽい」と利き昭乃さんができそうです。

12・城
 ZABADAK「IKON~遠い旅の記憶~」より

 作詞が昭乃さんで作・編曲は吉良知彦さん。昭乃さんは昔ラジオでフランツ・カフカを意識したと言っておられたような。気のせいかもしれないのであてにしないでくださいよー。
 暗い曲調ですが吉良知彦さん十八番のうねりと、とても丁寧に歌われている大好きな曲です。「IKON~遠い旅の記憶~」自体が名盤です。iTunes Storeなど一部のミュージックストアでも配信されているので聴いていただきたいのです。

13・少年の羽
 「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」主題歌

 作詞が昭乃さん、作曲をずっと大島ミチルさんだと勘違いしていましたが作曲は和田薫さんでした。昭乃さんのプレミアがついたシングルとしても有名ですね。近頃はAnother Planetが発売されたためか値が落ち着いたようですが。
 昔行ったアニメイトで見かけて「また買えるからいいや」って買わなくてその後プレミアがついてしまって買えなくなり、20年くらいの時を経てこの度アルバムとしてお迎えしました。
 少年の羽も雄大な曲の編成が好きなんですが、和田薫さん繋がりで昭乃さんが桑田貴子さんに提供された「少年の羽」と「炎のラグリマ」もセルフカバーしてほしいです。好きな曲です。

14・pieta
 テレビアニメ「GUNGRAVE」挿入歌

 作曲の今堀恒雄さん、どこかで名前をお見かけしたなーなんだっけなーと思っていたら白鳥由里さんのアルバム「ニコル」でした。でもほかでも何気なくお見かけしていそうです。作詞は昭乃さんによる架空の歌詞でそうで。架空の歌詞とは一体どう作るのか全く想像がつきません。仮の歌詞みたいなものかな。
 この曲自体は弦楽器の荘厳さと昭乃さんのウィスパーボイスが見事に嵌っています。

15・花数え
 TVアニメ「魔法使いの嫁」挿入歌
 二分十何秒しかない短い曲。アニメ作品を意識されていたからか、昭乃さんっぽさ全開フルスロットルではなく、抑えられているものの随所に昭乃さんの曲っぽさみたいなものを感じますね。
 曲と歌詞は母性とか、家族との一番古い記憶を思い出すような曲に感じました。

16・Water On:Curly Giraffe Feat. Akino Arai
 Curly Giraffe「Thank You For Being A Friend」より
 この曲が入ったアルバムは所持済みでした。ほかのシンガーさんも素敵なアルバム。お洒落カフェ系のまったりとした豊かな時間を感じる曲です。昭乃さんのなめらかな英語での歌唱がするっと睡眠導入のドアを開けてしまいそうになります。

 やわくおすすめしておきますね。

Another Planet
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 ではまた。