aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

石の上にもなんとやら


 ブログというものを書き始めておよそ15年くらいはヨユーで経つんですが最初のほうのはRSSでも残っていなくて2011年以前のログも遡れないのがなんとも口惜しい。書き続けてはいるけど誰も褒めてくれないしたぶん私もさほど多くは求めていないと思う(その代わり攻撃もされたくない)。
 最近あったことではtwitterの鍵のないアカウントで誰にもフォローされないのは自分がフォローしないからだ、と思って好きなアカウントのかたを次々フォローしていったらぼちぼちフォローしてくださる方が増えて、なかに「常に濡れている〇〇歳の女性」みたいなアカウントや「スケベな女性です出会い希望」みたいなアカウント(あくまでイメージで書いているので実際のお名前とは異なります)の方にフォローしていただいたのが「まさに見境なしだな」とちょっと面白かったです。残念ながら男性も女性も斡旋できないし私も興味がないのでブロックさせていただきました。今までブロックという機能とは無縁だったのですが妙なアカウントがあるものなんですね。twitter歴は意外や12年前からです。オ、一回りでした。でも何度もアカウントジプシーをしているのでこれもログが不鮮明。なんでも消せばいいってものでもないですな。

*デザインされていない顔と髪型
 髪を切ってもらって、いつもは洗髪後にドライヤーを当てないんだけど(電力節減のため)母に「少しくらいはやったら?」と許可をもらったのでドライヤーを久しぶりに当てたら「〇〇の容疑で逮捕された容疑者」みたいな仕上がりになっていました。しかも肩が超強そう。肩で風を切ってそう。鏡の前の自分に落ち込むのはよくあるけど昨日ほどにパンチが効いているのは久しぶりでした。
 今日、ヨガに行って先生に「髪、かわいいね」と去り際に言われてピンポイントだったので、お義理でも嬉しかったです。

*怖くない心霊現象的な(でも苦手な方はご注意)
 家事で、洗い物をするのが私の主な仕事になっているので夜の台所周りの清掃はほとんど私がやっていて、その主な洗い場のシンクの近くに馬油のチューブが置いてある。私自身は使わないけど、見たらチューブの表面がシールの剥がし跡や油脂などでとてもざらざらしていて使いにくそうだったのでこの前なんとなくアルコールティッシュで拭いておいた。何気ない動作で、私も家族の誰もが気にしないこと。
 そのチューブを今日も見かけたのでふと思いつきで
「ねえ、この馬油のチューブ、ざらざらしていたから拭いておいたんだけど……気が付かなかったよね?」と見せながら母と姉に訊いた。
 母は曖昧な笑みのまま、姉には
「ざらざらだったことすら知らなかったよー」
 とやっぱり笑みで言われてしまった。そうか、そりゃそうだよね、と特に深く気にすることもなく緑茶を煎れる作業に戻ろうとしたとき。
 和室の仏壇から
「リーン……がたたた」
 という、なんとも物騒かつ禍々しい音が聞こえた。
 色めき立つリビング。え……なに。ちょっと怖い。けど、母の
「まさかお父さんが」
 と言う声に好奇心を刺激され、和室の戸をそっと開ける。すると、おりんがりん用座布団から滑り落ちていた、ように私には見えた。
 こんなことってある? おりんってそんな勝手に座布団から落ちるもの? 際ッキワに置いて鳴らしたならまだしもさ、普通に置いていてだよ?
 なんだかもうご機嫌になってお線香をあげました。「それ」が父だったとしたら
「俺は見てたぞー、見てたんだぞー!! 知ってたぞー!」
 って物凄い勢いで父がおりん的なサムシングを太鼓みたいにどこどこ叩いて(イメージ)その結果おりんが衝撃を受けて音を立てて落ちた……とか思ったりしちゃったんだけど。
 想像でしかないし想像の域を出ない空論なんだけど、「あ、やっぱりお父さんいるんだ」とか「お父さん見ててくれているんだ」と心がストンと軽くなった。気が付かなかっただけで毎日のなんやかやで心が重くなっていたみたいだった。
 そういう心の機微に気がつくのは父っぽいな、と思ったり思わなかったり。でも不意打ちでほんのり楽しくなってしまって心を見透かされたようでそこはそれで亡くなってなお親っぽいことするんだなぁってちょっとくやしい。

追記.ピンポイントがワンポイントと誤表記していたので修正しました。普通に恥ずかしい。