aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

残暑厳しい日に

行ってきましたよ。 残暑とか今日のような「爽やかな秋晴れ」という言葉を耳にする度に「ああ今年の夏も生き残ってしまった」と思う。夢としては「夏草や兵どもが夢の跡」といった風に消えて行くことです。私は自分が生きていることに絶望している。この話は長くなる上かなりどうでも良いので割愛。 しかしながら夢というのは到底かなわないものですよね。ぽっくり死ぬとかクラーク・ゲーブルと熱い接吻を交わすとか(この辺りの詳しくは佐藤愛子著/九十歳。何がめでたいをご一読ください)。 *日本も国際社会化しているんだなって地元にいると分からない いきなりですが週末に三国志展に行って参りました。 いろいろなかたが観覧していらっしゃいました。待機列の前には欧米人っぽい女性、後ろには韓国の方らしきお兄さんたち、オールドタイプのオタクっぽいおじさまたち(お兄様?)、歴史好きそうな女性、親子連れ、本当に種々様々でした。 そんななかに姉、私、母。姉のたっての希望で三国志展。母は三国志に全く縁がなく、本も読んだことなし、私は興亡三国志を読み齧ったくらいの知識とあと真・三國無双で得た知識とちょこっと横山光輝先生の漫画を読んだくらい。 全ての展示物の写真を撮っても良い、という公式のお言葉に甘え、撮ってきたのは良いものの「SNSやブログへのアップは? 目安の解像度とかあるの?」という相変わらぬ七面倒臭い私なのですが一応「個人の使用の範囲で楽しむ分には良い」ということらしいので一応画質を下げてアップしてみます。 あまり面白い感じの写真は撮れなかったけどまずは目玉の関羽像から。

 美髯公ですね。関羽というか蜀の人はみんなエンパシーを抱きやすい気がするのは興亡三国志が蜀視点だったからかな。桃園の誓いはただひたすら悲しい。

 赤壁での二十隻の船に各二十人の兵を乗せ、放ったという矢(だったと思う)の向かう矢と、

 放たれて向かってくる矢。実際にこんなに矢が飛んできたらと思うと恐ろしい。 次からは多分お墓に副葬されたと思しき味わい深い埴輪というか俑というのかわからないけどそういう感じのもの。 ふんわりとお楽しみください。

 味わい深い俑。なんとも言えない表情が好きです。

 味わい深い俑その2。つられてへらっと笑ってしまう感じが好きです。

 ビクターのニッパーくんみたいな犬。でも表情が曖昧でよりピンボケ感のある顔立ち。気になって、

 もう一枚。

 曹丕が欲しがったという鮮卑頭という宝物。説明をちゃんと読まなかったのでうろ覚えで申し訳ないのだけども職人さんがもういなかったとかで作ることができなかったんじゃなかったかな。 実際はもっと綺麗だったのですがややブレしていてキレイに撮れませんでした。

 最後はやっぱりここで一枚撮らないとね。姉が撮り、続いて「あ、そうだね」と私が撮り、立ち去ろうとしていたお兄さんたちも一斉に撮り始めたので「やっぱり〆は入り口だな」と思いました。 東京での展示は終わってしまいましたが、福岡に巡回するそうなので九州地方にお住まいのかたやご旅行へ行かれるかたはいかがでしょうか。 ほかにも人形劇三国志の人形や横山光輝先生の原画(非常に美しかったです)、真・三國無双シリーズに登場した武器のレプリカ、金印や曹休印、俑の数々などボリュームがかなりあって楽しめました。 個人的にうつくしー! となったのが鏡。日本の卑弥呼の逸話などでも出てくる銅鏡みたいなもの。細工が細かくて写真にも収めました。今回は味わい深い俑がメインになってしまったけど記事にする時にどれに的を絞るか迷うほど見所があります。三国志が好きなかたにはおすすめできると思います。 では長くなってしまい、すみません。 明日も更新する予定でいます。