aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

十代半ばまではずっとプリントゴッコ世代でした


 もしかするとうちの倉庫にまだインクがあるかもしれない。けどランプはないので使えないな。ランプが消耗品なのをいつも父が嘆いていた記憶がある。けど今のプリンタも同じだよね。 *十代後半でインクジェットプリンタ派に転身(というとなんか格好良い)  御手洗直行先生の「腐女子になって四半世紀経つとこうなる~底~懐古編」やイラストレーターの高田明美さんも最近ブログで話題にされていたプリントゴッコ。もうないとけっこう話題ですがわりと前になくなっていました(2008年に本体の販売が終了、2012年に事業解体)。なんでそんなことを知っていたかというと父が理想科学工業(以下理想科学)の写真の仕事を請け負っていたからです。プリントゴッコのハウトゥ本やらなんやらで姉や私も駆り出されたことがあります。かなり黒めの歴史なので持っている人がいないと嬉しい。そしてインクや本体も大量にいただいていました。ランプももらっていたのかもしれないけど、なにかといつも足りなくて年末というとランプを買いに大型スーパーに行ったりおもちゃ屋さんにも行ったのかな。あまり記憶が定かではないけど。大型スーパーには何度も買いに走りました。  ランプそのものの思い出といえばフラッシュを焚くときにランプの外側のビニールが溶けたり内側のガラスがコゲたりするんだけどそれのニオイ(独特のニオイ)を嗅ぎながら溶けたランプの外側を凹ませつつ内側のガラスを割るのが好きでした。たぶんやったことある人もいるはず。  今は危なくてできないかもしれないな。  昔はシルクスクリーン的な要素を我が家でも取り入れて、当時気に入っていたぬいぐるみの絵を自分でかいて、何故か父か母がプリントゴッコで焼き付けて布や白いTシャツに印刷したりしていました。ベージュの犬のぬいぐるみだったから「ベエ」と呼んでいて絵の横にもそうかいてありました。  それから理想科学のプリントゴッコという事業の警鐘が鳴り出して、父の事務所に通うようになっていた時期なので2002年頃かもう少し前だと思うけど、プリントゴッコなんだけども一色刷りで、モアレを起こすことによってプリントの際に色が発生する、という(父の説明に依る)本体の撮影をしていたのを記憶しているのだけど実際市場に出たものなのか、売り出してもあまり売れなかったのか検索しても出てこないので判断できない。それが、生まれてから17年くらい見続けてきた私が見た最後のプリントゴッコの写真を撮る父の姿でした。  プリントゴッコはもうないけど「ゴッコ」という名前は理想科学工業のデジタルスクリーン印刷機のゴッコプロに引き継がれていました。いい話ダナー……ゴッコなのにプロか……ちょっと突っ込みたいけどいい話だと思うので深掘りはしません。  あんまり面白い話はできなくてごめんね。 腐女子になって四半世紀経つとこうなる~底~懐古編 (ZERO-SUMコミックス)