aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

父親っこ


 子供のころ、姉は母と行動することが多くて私は父と行動することが多かった。父は一人にすると機嫌が悪くなるしどこに行くかわからないからお目付役! なんて思っていたけど実は寂しい同士いつも一緒でした。父が亡くなって一番父と仲の良かった伯母に「叔父さん(父の名前)がいなくなっちゃったらサチちゃんどうするの? って思ったよ。いつも一緒だったじゃない」と言われて『いつも一緒』を痛感してよく泣いていました。今も思い出すと少し泣きそうです。 *かまってたもれ  なにも書くことがないのに書きにきたということは書くことを思い出したのですよ。  今日の朝は父が亡くなってから初・父の夢を見た日でした。記憶にある限りでは。「なんとなく父の夢だったかなー?」という日はあっても父が明確に出てきたのは今日が初めてでした。  父は夢のなかでどこかに行くように重いバッグ(リュックタイプ)を背負って、私と姉がそれを見送っていました。旅……死出の旅なのかなーとも思えるんですが夢の父の隣ら辺に近所に住んでいらっしゃるおばさまも出てきて同じようにどこかに行く風だったんですよね。もちろんバリバリ元気にご存命で今日もわんこの散歩のときに挨拶しましたし。なので死出の旅ではなさそう。それに父は生きている頃から荷物はいつも重かったしなー。  なにを伝えたかったのか一ミリも伝わっておらず父よごめんなさい。  でも「ちょっとほかも見てくる」っていいたかったのかな。世話好きな父だし。いつまでだっていてくれていいのよなんだけどね。父が気になるというのだったら仕方ないけど。  そんな感じでちょっと寂しく目覚めた朝だったのでお線香を上げて「もいっかいでてこないかなー」と思って二度寝したのですがさすがに二度目はなかったです。ですよねー……。  でも全く見向きもせずガンスルーされているわけではないと思えたので嬉しかったです。