aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

IT─"それ"が見えたら終わり─の感想

 遅くなり、すみません。

*ITの映画版を見ました

 ちょっと前に「レンタル店より早い!」という触れ込みだったので映画版のIT─"それ"が見えたら終わり─を存さんビデオでレンタルして見ました。  面白い……のか? と疑問符の残る映画でした。原作者であるスティーヴン・キングは絶賛だったそうですが。  前にも書いたのですが私と姉は日本で初めてテレビ放映されたときのテレビドラマ版のITを見ています。当時私は小学校2、3年生で、やっとお風呂に入ることができるようになった……はずがエディのシャワーシーンで自分のなかにあった恐怖が映像化されていて恐ろしくて二年後まで一人でお風呂に入れなかったくらいの強烈なトラウマがあったのです。今見ると雑な処理ですけど(笑)。  でもそれだけ子供の怖いと思う、恐怖を感じるものがたくさん出てくるドラマでした。冷蔵庫から生きた生首が出てきたりとか。いま現在ピエロは怖いですが好きです。フォビアとかフィリアとかそういう感じの好きですが、そうなった原因は恐らくITのメイクさんとティム・カリー氏の怪演の賜物です。  それだけに残虐描写やひたすら映像的なグロテスクさばかりを押してくる映画版は感情が入って行かず、映像を見るだけの映画という印象でした。最初に見たものが一番怖いというような法則があるのかないのかわからないですが、私にとって怖くて面白いのはやっぱりドラマ版のITでした。  映画版が次作でどう盛り返してくるのか、楽しみというか希望のような状態です。  ドラマ版はシーン数では少ないですがStand By Meのような少年たちの冒険的な高揚感を感じる箇所があって、それは原作にもある要素なのですが映画版はそういったシーンが極端に少なく、展開が性急な気がしたのも残念ポイントでした。  PS Storeでレンタルに特典がつくようですが、同じものかどうかはわかりませんがアマゾンビデオでも映像特典はありました。映像特典を見ると醒めてしまうタイプなのですがIT─"それ"が見えたら終わり─に限っては特典の映像は面白く感じました。 追記.書き忘れましたが怖くはなかったです。怖い作品を読みたいなら小野不由美先生の残穢を読むのをおすすめします。ガチで怖いので。映画版は未見なので分からず、すみません。