aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

2021年10月に読んだ本

10月は9月よりは多めでした。というか9月が少なすぎたんですよね。

*10月に読んだ本

女装コスプレイヤーと弟(全4巻) /蒼川なな

最後のほうで一段落するのかな? と思っていたけど思わぬ方向に転がったまま終わってしまいました。いいのか!? となったものの描き下ろしの絵をみると落ち着くところに落ち着きそうでした。でも本編で終わり方を匂わせてほしかったかもしれない。 主人公の雅樹がちゃんとゴツい女装なのでわりかし女性向けなファンタジー漫画でした。 現在連載中の「合コンに行ったら女がいなかった話」は女子がいるので男子+女子感はアップしています。 女装コスプレイヤーと弟はFateの話というか衣装が出てくるので少しだけ知っているとわかりやすいかもしれないです。とはいえFate/Stay Nightのセイバールートしかプレイしていない、UBWはアニメでちろっと、Heaven's Feelは映画全部見たけどいまいちちゃんと分かっていなかった、FGO少しだけの私でも元ネタが分かったので全部知っていないと! というほどでもないです。

生病検査薬≒性病検査薬 /飯島愛

あまりちゃんと飯島愛さんのことを知らなかったので知っておこうと思って読んでみました。男の人と付き合っていないと、セックスをしていないと、という感覚は今の私にはあまりないのでそこら辺はあまりピンとこなかったですが、とても聡明なかただったのだな、ということは伝わってきました。生物兵器ビジネスみたいな、今twitterなどで言われているようなウイルスとワクチンをセットにしたら儲かるのでは!? みたいな陰謀論をその昔の29歳や30歳で気がつくのはすごいな、と思いました。私は薬をたくさん飲んでいたこともあったけれどそれを抜きにしても29歳くらいの頃はもっとアッパラパーでした(今もです)。 キャンドルの話も30歳の誕生日のプレゼントにもらったレコードの話も素敵でした。 亡くなったときの年齢を存じ上げなかったのですが今の私より一つ下で亡くなったんですね。もっと達観しているというか老成しているというかもう少し上だと思っていました。精神的には十歳以上開きがありそうな気がします。 感覚的には分からない部分もあるけれども文章は好ましかったのでほかの作品も読んでみようと思います。 ご冥福をお祈りします。

ダストボックス2.5(全8巻) /高津カリノ

コミックス1巻発売時から追いかけてきましたが読書メーターに記録していない巻が多かったので週末に一気読みしました。なかなかなハイカロリー。 5巻くらいで各ペアが急に動き出したな! と一冊ずつ読んでいたときは思っていましたが、1巻から読むとちゃんと段階を踏んでいてむしろ順当なペースで進んでいたことに気が付きました。 朔良ちゃんと真朝ちゃんのご両親ってもしかしてあの作品の……? と思ったけどあちらは奥さんが行方不明体質だったので違うか。でもどこかでつながっていそうな高津カリノワールド。ウィキペディアに名前の元ネタ解説など詳しく載っていてかぶりつきで拝見いたしました。 作品的にはペアにならないメインキャラがいなくて圧巻でした(フェアリーテールの社長さんくらいかも)。7巻か8巻か失念してしまいましたがディアンドルの話で過去作のキャラが登場した回が収録されていたのもファン的に嬉しかったです。 オウルナイトも早く読みたいです。 高津カリノ先生としてもがはこさんとしても大好きな漫画家さんです。ご養生ください。

ケンシロウによろしく(1巻) /ジャスミン・ギュ

北斗の拳が好きすぎたのと母親をヤクザに奪われたのを理由に、秘孔(東洋医学で言ういわゆるツボ)を突いてヤクザに復讐をしたいがため何故かあはき師(あんま師だけかな?)の国家公務員試験に合格してしまった主人公・沼倉。 あまり期待していなかったのですがとても楽しめました。一つ難点があるとしたら中高年の人の瞳が輝きすぎていて年相応に見えないところかなあ、とBack Street Girlsの頃から思っております。ギャグセンスは相当なものなのではないでしょうか。

歯医者さん、あタってます!(1巻から3巻) /山崎将

1話目が一番面白かったかな? と思っていましたが、読み返したら2巻も3巻も面白かったので4巻も予約しました。アコヤが可愛くて好きです。あと単行本ではアイちゃんの名前がまだ出てきていないですよね(私が読み飛ばし野郎なだけかも)。呼び名は相多さんか愛称のアイちゃんだけだった気が。 よくよく考えるとまともな人が一人もいない世界。どうなるのか、楽しみなような怖いような、いや楽しみです。だんだんデンタルコメディの「デンタル」部分がなくなってきているけど。

亜人ちゃんは語りたい(4巻から6巻) /ペトス

本誌のほうで早紀江さんに動きがあったと知って俄然読みたくなって過去に購入して読んでいなかった4巻から先を追いかけています。4巻から5巻にかけてはデュラハンの話(京子ちゃん)と5巻途中から6巻までが高橋先生の妹さんと座敷わらしのざしこちゃんの話でした。こうなってくると気になる「オカルトちゃんは語れない」。そちらではざしこちゃんが喋っている内容が分かるのだろうなあと、気になるけどまだ寝かせておこうと思います。本編では早紀江さんの話が楽しみです。

境界のRINNE(1巻から14巻) /高橋留美子

アニメを3、4年前に見て「あ、これも面白いんだ」と思って購入したんですよね。6巻から16巻まで。自分でものちに中途半端だなあと思ったんですけど。 で、なんとはなしに6巻を先月読んで「あらー面白いじゃないの」と読み進めて次は9巻、というところで9巻を買い忘れていたことに気がついて「じゃあもう全巻買おうじゃないの」と逆ギレ気味に様々なストアで探して購入しました。まだ手元には届いていませんが一応40巻まで注文済みです。最初に購入した10冊が無駄にならないようバラで注文したため時間がかかってしまいましたが。 相変わらずるーみっくわーるど方式的に登場人物がどんどん増えて行くんですけど、かぶったり忘れるようなキャラクターがいないのはさすがです。面白くてどんどん読み進めてしまう。魔狭人と鯖人の名前の覚えやすさはピカイチですね。あげはも世間知らずでお金持ちの家の子キャラが冴えていてかわいいです。桜は飄々としているのに独特のかわいさですし、りんねはるーみっくキャラでは一番といえるほど自分の仕事を頑張っていて、目に見えて殊にヒロインキャラに対して気が小さいのではないでしょうか。らんまもあかねが絡むと相当気が小さくなっていましたが。 こうなると半妖の夜叉姫の連載が椎名高志先生の作画で開始したことも手伝って苦しかった二十代の暗い時代に心の支え的に読んでいた犬夜叉が気になってくる。巻数がるーみっく作品で一番多いこともあって場所を逼迫するので処分してしまったけれどまたワイド版で集めようかなあ。

という感じで、10月に読んだ本の冊数は34冊前後でした。少し標準に戻りましたでしょうか。 11月は境界のRINNEの続きを全て読んで全巻感想を書くことを目標にしたいのと、亜人ちゃんは語りたいの7巻から10巻、青の花 器の森も4巻を読み始めたので一気に8巻まで読みたいと思っています。小説は猛烈に読みたいという作品は特別にはなくて、持っている本で言えばスティーヴン・キングのシャイニングとドクター・スリープ、持っていない作品だとアンソニー・ホロヴィッツのカササギ殺人事件が読みたいかなあ、といった感じです。埋もれる殺意の翻訳出版も待っています。 今まで一年近く続けてきた本の月間感想のほかに「最近あそんだゲーム」というシリーズも追加します。比較的安価なインディーゲームや廉価版などのお得なゲームを遊んでいるのに感想を書いたりしていないな、もったいないなと思ったので一ヶ月のくくりに関わらずに「最近あそんだ」としてカウントしようと思っています。恐らくこの記事と同じ日か翌日くらいには出来上がっているのではないかと未来の自分に期待しております。というのは半分うそで、この記事を書いたすぐあとに書き始めます。 細かいことになりますが9月以前の感想には「○巻から○巻」などの場合にあいだにチルダ(波ダッシュ)を入れていました。そのチルダの部分だけを文字化けしにくい古いマシンで打っていたんですが、当該パソコンで文字を打つのが難しくなってきたため今回の10月以降「○巻から○巻」という表記にさせていただきます。細かすぎて誰も気に留めないと思いますが、一応書いておきます(自分用メモでもある)。