aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

2021年7月に読んだ本

7月はぐっと減ってかなり少なかったです。

*7月に読んだ本

赤髪の女商人(1巻) /のゆ

女商人リアノンは贋金を掴まされて死刑になりそうだったところを女性修道院に逃げ込んで(修道院内は治外法権のようになっていて確保できない)一命を取り留める。 けれども修道院の女性たちはお人好しがすぎて空腹であるにも関わらず、自分たちの食べるものもままならない状況。 (空腹に)業を煮やしたリアノン、と修道女たちがあの手この手で領地内で集金したりバイキングと戦ったりしながらリアノンは保釈金を、修道女たちは院の借金の返済金を貯めていく。 修道女たちもリアノンに感化されて活動が活発になっていき、表情も行動も生き生きし始めるのが読んでいて痛快です。 リアノンが贋金を掴まされるきっかけになった男をどうつかまえて料理するのか、2巻も楽しみです。

魔法の天使 クリィミーマミ 不機嫌なお姫様(1~4巻) /原作:スタジオぴえろ 作画:三月えみ

アニメ・魔法の天使クリィミーマミのスピンオフ漫画。 大体の感想はこちらの記事に書いてしまったのですが、本編であんなに憎らしかっためぐみさんが愛おしくて仕方がないです。 めぐみさんが頑張っているのにマミよ、お前というやつは……とマミに物申したくなってしまう。けれどもマミにはマミの事情があるんだよな……。帯も毎回アオリ方が絶妙で好きです。 余談ですが、私はクリィミーマミは再放送派でした。放映当時は生まれていないか生まれたばかりだったと思います。姉がどストライク世代でした。マミ関連のおもちゃもいくつか家にありましたよ。

ES(1~2巻) /惣領冬実

青年誌初? 惣領冬実先生漫画。 グイグイ抉ってくる感じが堪りません。人間の心の温かみと人間の心を持たない人間の非情さの対比というものを描かせたら(惣領冬実先生に「描かせる」という言い方は些か傲慢で恥ずかしい)右に出る者はいないのではないかと思ってしまいます。3巻以降も読みます、今月中には!

チェーザレ 破壊の創造者 1巻 /惣領冬実

ES完結後にモーニングで連載(休載……)されている惣領冬実先生の漫画。その名の通り、チェーザレ・ボルジアの、歴史に基づいた漫画です。まだ1巻しか読めていませんが、狂言回しであるアンジェロと共にローマの時代にタイムスリップしたいと思います。

ジャングル王者 ターちゃん 全7巻 /徳弘正也

先月の「白鳥麗子でございます!」と同時期に電子書籍で購入し、積んでいた本です。 漫画そのものより空白ページに描かれているエッセイ漫画が危険な感じだったのかな? と思いました。 第一部・完となっていて、「第一部・完」がちゃんと第一部だったのはターちゃんくらいなものなのではないでしょうか。新・ジャングルの王者ターちゃんは未購入です。 ヂェーンの等身はもう戻らないの……? 夫婦ってそんなものなのかなー。なんとなく分かるようでいてちょっと悲しい気がしてしまうんですけど。

舞妓さんちのまかないさん(15巻~16巻) /小山愛子

卵かけご飯は物凄くお腹が空いて、でも匂いを立たせちゃいけないときなどに冷ご飯にかけて食べたりしていました。オイスターソースと少しお砂糖をかけて食べるのが好きです。最近はあまりお世話になっていないですが。でも大好き。 15巻、16巻はすーちゃんの恋心大爆発でした。読んでいて一喜一憂してしまう。 16巻の「暗い倉庫にりんごを取りに行く」は、子供時代に母方の実家のトイレが汲取式だったので(汚い話ですみません)暗くて怖かったのを思い出しました。怖いというと自分の家でも暗いところは怖くて小学校中学年になるまで一人で家のなかでも移動できなかったけど! その話はいずれ書くかもしれないし書かないかもしれないです。

名探偵 耕子は憂鬱(2巻) /鈴木ジュリエッタ

耕子ちゃんカワイイ(鮮血も多い)。2巻は推理ドラマな要素もありましたね。 表紙の青白い犬神くんと赤い背景のデザインが好きです。 恋愛要素も欲しい、推理要素も欲しい、難しいバランスですね。個人的には今の(2巻までの)雰囲気が好きなのでそのまま歩を進めて行ってほしいなあ。なんて読者は簡単に言うけども。

MAO(1巻) /高橋留美子

読み始めました。まだ1巻では分からない。2巻も読みます。

宝石箱 小玉ユキ よみきり集 /小玉ユキ

ムーンライト・セレナーデの二色のカラーインクの絵が美しいです。 ストーリーでは小玉ユキ先生的にベタかもしれませんが宝石箱の人形、アンダーグラウンドが好きです。原作は長嶋有先生ですが泣かない女はいないのコミカライズも良かったです。 キテレツな彼のことはまさかあの世界一キテレツで有名な男の子とその幼馴染のあの子の話だったなんて。読めて幸せです。 夜空の窓もしんみり良いお話でした。 熱射病は初期の作品だなーという感じですが小玉ユキ先生の初期の雰囲気も大好きなので読めて幸せでした。男の人ってそういう残酷なとこあるよね、などと思いつつ読み〆ました。 どのストーリーも良かったです。タロウくんはうちのわんこと近いものを感じました。うちのわんこは家大好きっ子だったので家出はしませんでしたが和洋の合わさった美男子風の顔の辺りが似ているな、と(姉馬鹿)。 あとアーティチョークってアザミの仲間だったと知りませんでした! 小玉ユキ先生のエッセイ漫画をもっと読みたいです。

ちいさこの庭 /小玉ユキ

小さな人と人間たちのお話です。オムニバスのようで繋がっている。 最後の話がとても良くて涙が滲んでしまった。好きな人に看取ってもらえたら幸せだねえ。男女問わず。 テンの話もイグナの話も好きです。宮沢さんは次におそばを食べに来たときもイグナの声が聞こえる気がする。でもなにかの拍子に新井さんを意識するときが来るのではないかな。少女漫画的に! ルンダの青い石は始終悲しかった。住む世界が違う、という種族の違いを一番描いていた作品だったようでした。智貴くんはとても優しい大人になりそうです。 トコヨモリはずっとどきどきしていて最後じんわり涙と一緒に心まで温かかったです。 宝石箱、ちいさこの森、どちらも読んで良かった……。心が荒んでいるかたに読んでいただきたいです。優しい気持ちになりたいかたにも。心が洗われます。

スキップ・ビート!(1巻~5巻) /仲村佳樹

まさかここにスキビの感想を書く日が来ようとは……。改めて一気読みするので記録しませんでしたが、実は35巻くらいから46巻くらいまでまとめ読みしていました。 1巻から5巻は試練の巻ですね。モー子さんとのキュララのCMオーディション編は好きです。6巻代マネ編辺りから本編という気がしています、個人的に。 スキビの凄さはえげつない伏線の張り巡らせ方ですよね。46巻でいい方向に行ったかな? と思っても二人ともまだ爆弾級の秘密を抱えているんですもの。 仲村先生の体調を気にしつつまだだいぶ楽しませていただきたいと思います。

ほかにも書いたり書かなかったりした本があり、全体で7月に読んだ本は29冊でした。惜しい(?)。 8月はもう少し読みたいです。 買ったまま放置状態だった境界のRINNEやその後のスキビ一気読み、MAO、小説だとスタンド・バイ・ミー、シャイニングも読みたいです。7月は体感で言えば全く読めていなくて本成分が足りなかったです。 まだ調子が戻らないので感想が薄かったり草案のままの状態のものもあって申し訳ありません。 次回記事で言い訳など書きます。