aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

忘れていくよ(^▽^)

ミュージシャン名を入力する際、日本人のミュージシャンのかたでアルファベット表記の場合どんな漢字なのか分からないため検索して調べて入力します。なので(?)、ここ三日でけっこうミュージシャンのかたの名前を覚えました。ですが悲しいことにどれも短期記憶(ワーキングスペース?)なため一部どこへでも参加していらっしゃった方以外、眠りと一緒に記憶から抜け落ちています。悪気はないんだ……。 漢字を書くのでも分からない漢字をタブレットなどで見て「○へんに×のつくり」と、頭に叩き込んでから書こうとしても書く瞬間にすっぽり忘れていて、結局見ながら書き写す、というのが通例になっています。文字をあまり書かなくなったせいもあるのかもしれないけど、主治医いわく薬の効果も少なからず影響しているのだそうで。 ドラマのホームカミングがあまりよそのことっぽく思えない原因がそこにある気がする。というかまさしくそれ。そんなことばかりに精通しているように思いたくはないのに。

*過去を振り返るのは時々でいいよね、もうお腹いっぱいだよね

リッピングしたZABADAKや吉良知彦さん、新居昭乃さんなどが提供をされた曲の、曲データの歌詞情報を入れる部分に歌手名・作詞・作曲・編曲者名の入力はずっと習慣でやっていましたが(歌詞も直打ちするよー。コピペもLyrics Masterも使うけど)、一昨日から更なるアップデートとして参加されたミュージシャンと参加楽器をずっと入力していました。そういう作業が好きみたいです。宮沢賢治のオノマトペ風に言うとのんのんのんのんやっている感じです。 それに、参加されているミュージシャンの名前が分かると織物しながら聞いていて「この曲はどんな人が参加しているんだろう」と何気なくみたとき、「あの曲で活躍した人だ!」と分かって脳内物質がギュルンと出てテンションが爆上がりになる気がしましてね。織物を織る上での最高の環境を作りたい的な。そのわりには実際は40年以上前のちゃぶ台の上に織機を置いて暖房器具は電気毛布を敷いて膝の上にはブランケット二枚のみという環境なのですが。 この前、100円ショップに寄ったときにバラで糸を3、4種くらい買ってきました。一個ずつではランチョンマット以上の大きさを想定して作るには少ないけど、コースターだと何枚か作ることができるなと思いまして。段染めの糸なので出来上がりが楽しみです。経糸も巻き取らないとな。 織機でひたすら織ったり、文字を淡々と入力したり、紙に薄い色から色を重ねていったり、といった地味な作業をするのが好きなところを見るに私は大きな変化(劇的なもの)を日常に求めていないんだなー。

余談:よその世界を垣間見た幼少期

ピアノを習っていた頃に発表会ではない、上のほうのランクにいくことができる(よく憶えていないけど)コンクールなどがありましたが私の本来の気質と対極の習いごとだったな、と今にして思います。劇的というか、勝ち抜き戦の世界ですね。 コンクールに参加して衝撃的だったのは、夏だけど手袋をして大会に臨む子もいたこととかでしょうか。当時は衝撃を受けたものの何故なのかまったく分からなかったです。「お金持ちなのかなー?」くらいにしか(うる星やつらやらんま1/2などで培った知識)。そういったコンクールにいる時点である程度はお金持ちのおうちの子なのですが、そこまでは考えが至りませんでした。その我が家も当時はバブルでそこそこお金があった時代でした。弾けてまさしく泡と消え、そこからの貧乏暮らしのほうが長いのでそちらが身に馴染んでしまいましたが。 同じ時間帯に習っていた子たちも、同じ歳くらいの上手い子はみんなレッスンが倍になったり夜までレッスンがあって「大変そうだな……」と、一応は同じ土俵にいたのによその世界を見るように思い、自分は大してランクかなにかが上がることもなくなんとなく惰性で習い続けて、先日書いた通りに結局は合わなくて辞めてしまいました。 今思うと様々な環境下に於いて馴染めていなかったです。学校にしても職場にしても。ちょっと馴染んでいたように感じた世界だと基礎デッサンを習っていた頃でしょうか。でも擬態できていたかは謎なんですけど。 5年ほど習っていてやっとそろそろ自分でもかけるようになってきた、みたいな時に父の仕事が危うくなって私も働かねば、って働き始めて強制終了的に辞めてしまった。いま思うと自分で育てていた咲きかけのつぼみを自ら摘んでしまったような感覚に近いです。自分でも仕方なかったと今は割り切っていますけども。 仕事をしていて得たものもあったけど失ったものはそれ以上だったような。それでも家族にどうにか支えてもらって、相手をしてくださる方々と出会えて、ブログを読んでくださる皆様(皆様)のお陰で毎日を生き長らえることができていますし、苦い過去ばかり振り返っても仕方ないということでこの話はここらでしまいましょうかね。またなにかの折りに思い出したら書きます。聞いてほしい、というかおばさんが自分の過去を勝手にせこせこ書いてる(ろ)案件ですけれども。うーむ処置なし。

*いつも唐突に孤独感におそわれる

櫻井孝宏さんの「リニカナッタ」を最近良く聴いています。男性ヴォーカルだけどとてもアキノイズムを感じます。編曲は昭乃さんではないけど「ぽさ」が残る仕上がりになっていて、特に「そろそろ街が動き出す 心とタマシイは別物さ」の辺りが好きでそこまで聴いてこてっと眠りに落ちます。作曲が昭乃さんなだけでも眠くなる作りになるものなのだろうか。聴いていて落ち着きます。 昭乃さん提供楽曲で鈴木真仁さんの「Water」も良かった。リトル・ピアノかファンクラブイベントでも昭乃さんによるセルフカバーの公演があったみたいですね。 鈴木真仁さんは昔、演技が棒読みと言われていたように記憶しているけど(実際にどうだったのかは憶えていない)歌唱力はかなりあると感じたので演技も今聞いたら違って聞こえるのではないかな。 吉良知彦さんによる提供の「蒼の部屋」もとても良かった。鈴木真仁さんのヴァージョンは儚げに歌い上げていらして壊れそうで素敵、吉良さんによるセルフカバーは単純に渋くて悲しくて好み、という感じです。「静かな蒼にやさしくゆられていたい」なんて私の望む世界すぎて改めて歌詞を読んで少し涙が出ました。 ZABADAKの蒼の部屋(IKON~遠い旅の記憶~に収録)と14の音(音に収録)はわんこの気に入りなのか聴かせると眠ってくれるので一緒に聴きながら寝てしまいがちです。とても心地よいリズムです。 有坂美香さんに提供された「月迷風影」(アニメ十二国記のエンディングテーマ)も「吉良さんに楽曲提供を頼んだというよりZABADAKに楽曲を依頼したのでは……」と訝しんでしまうくらいZABADAK感を隠さない作曲・編曲でした。 少しずつ吉良知彦さん、上野洋子さん、新居昭乃さんなどの曲を集めています。一部の高騰化している曲に関しては公式さんで聴ける(公式にお金が入るシステムという意味で)環境を作ってくださらないかなーと、思うだけのだめなファンなんですけども。 昨日、一昨日くらいにZABADAKの曲の参加ミュージシャンのかたを入力していてはちみつ白書だったかに吉良草太郎さん(吉良知彦さんのご子息さん)が参加していらっしゃって、顔面が気持ち悪い笑顔になっていました。いいよねェー、そういうの。 古参のファンのかたからすると「家庭を持ち込むな」みたいに感じていやなものなのかもしれませんが、家族で音楽を作ることができるのって私みたいな新参者で外野的な者からするとほっこりしてしまうんですよね。 どこに行っても新参者でいつも外野的だからどことも馴染めないままなのかもしれませんなー。