aoi iro no tori

だんだん離れてゆくよ アルペジオのように トリルでさようなら 別れを惜しむように ──日常のおはなし──

PARADE IIIはバランスが良かった気がしましたの巻

無印のAGE of PUNKとか、かなり不評だったTheatre Brookの六月の沖縄も個人的には好きです。土屋昌巳さんの見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だとか遠藤ミチロウさんの囁きとかも癖はあるけど好きです。PARADE IIも良い曲はたくさんあったけど殆どの感情をcali≠gariに持っていかれてしまった……。それだけ素晴らしいアレンジでした。

*レビューではなくて単なる感想です(全曲ではないです)

PARADE IIIを聴いています。SpotifyでシドのJupiterだけ視聴対象外だったのでCDで初めて聴いてみたら物凄く良かったです。前の曲がGRANRODEOの「天使は誰だ」だったからうまい具合にギャップもあってしっとりと曲に浸ることができて「これはなんらかの黄金比的なやつなのでは」と、とても頭の悪いことを考えてもみたりしました(ケッキョクワカラナイ……)。 PARADE IIIはなんとなくバランスが良い気がします。主旋律に女性ヴォーカルをセッティングしたことも新鮮でした。PARADE IIも無印も好きなんですけど好きな曲が偏ってしまっている気がしております。全部好きになるのは好きなアーティストのアルバムでもなかなか困難ですがPARADE IIIは「これはちょっと苦手かな……」と思う曲はさほど多くないように感じます。人におすすめしたい順番はPARADE II = PARADE III > PARADEかなーと思います。無印は良くも悪くもマニアックな気がします。おすすめしたくないわけではないけど聞きやすい意味で、というか私的にPARADE IIはcali≠gariのMISTY ZONEがキラーチューン過ぎたのですよね。桜井青さんのB-T愛溢れる格好良い編曲でB-T好きの誰もが唸った……のではないかと思いました(希望的観測)。 PARADE IIIでの愛の葬列でのISSAYさんは相変わらず櫻井さんと声が似ているなぁと思いました。S/Nの愛しのロック・スターは歌詞のバックボーンを知ってしまうと悲しいけど相対する曲の明るさのギャップが大きくて、それでも大好きな曲です。ツインボーカルだと最初気が付きませんでした派です。 ミウも櫻井さんがタイトルをつけたときに「深い意味はなかったけど、そういえばそういう名前の人がいたな(坂本龍一さんの娘さんの坂本美雨さん)」とインタビューにも答えていらして、ミウの元ネタの一つにもなった方が歌唱されて伏線回収みたいになっているのが嬉しかったです。ミウを作曲したヒデさんが「歌詞のどこかにたまごって入れてほしい」と手紙に書いて添えて櫻井さんにスルーされた曲としてもファンのあいだでは有名かもしれないですね(検索しても出てこなかったので気のせいかも。すみません)。 透明感が櫻井さんとは違う意味で溢れている、どこか母性も感じる素敵なカバーです。 PARADE III、とてもよいアルバムでした。